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大概の日本人が生来にして仏教徒であるように、著者はカトリックであった母親の影響で、幼少の頃に洗礼を受けている。
押し付けがましいと感じていたのか、そのころはキリスト教の教えは、自分にはしっくりこなかったという。
しかし、次第に教えを受け入れてゆき、最終的には著者の宗教観を「沈黙」という作品にまとめ上げている。
そこに至る過程をつたない仏教説話を例題にあげ、すこしでもわかり易く伝えようとしている。
そこからは、キリスト教を含め宗教に対する真摯な姿勢が感じ取れる。
人を一様にくくれないのと同じに、宗教観もひとそれぞれ違っていいのではないかという、著者の広いスタンスの物腰に共感を覚えた。
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