『新潮45』に掲載された、中村うさぎ、叶恭子の源氏名でデリヘリデビュー体験記、なのだけれど。体験記の一章にそのあと大幅に加筆されています。
うさぎさんにとって「私という病」は、そのまま「女という病」なのだと確認される本。つまり「女としての価値」をめぐって、日本社会で女のひとたちがどのような苦しみや葛藤を抱えているのかが、余すところなく描かれています。
何よりも自分がそのような葛藤を抱くに至った経緯について、フリーライター時代のセクハラ、ストーカー化していた痴漢、そして色恋営業をかけてきたホストがいかに屈辱的なセックスをしたかなどなど、嘘偽りなく(かどうかは知らないけれど、圧倒的な本音とともに)書かれている点に、中村うさぎの正直で高潔な人柄を見ました。
デリヘル体験に、共感してくれる女の人がいる一方で、いきなり見下した態度を取る男性がいたりというあたりは、そうだろうなぁと納得。
類書がないので、是非お勧めです!!!