ここ数年、作者の精神状態と作品に対する姿勢を危ぶむ程、同じ愚痴の繰り返しだった「わた繁」。
(内田さんは義理の父上が同じことばかり言うリピート癖があり、自分はそういう人間が大嫌いと散々書いていたが、読んでいるこちらも【全く同じ愚痴のリピート作品も疲れますよ…】と呟いてしまった)
その嵐のような愚痴が、今作品では殆ど無い。それが、10巻に内田春菊らしからぬまったり感を生んでいる。ふつーの育児漫画。2ったんの最近の口癖ネタとか、何が言いたいのか全く分からない回も多く、それこそ育児漫画にありがちな「だからなに?」というただの日記になってしまった。
ただ、一巻から買っている身としては、思春期・青年期を迎えたお子さん達の成長を面白く読め、そういったいわゆる難しい年頃の子供との内田春菊なりのつきあい方が楽しめたりして、気がつけばその「らしからぬまったり」に惹かれて何度も本棚から手に取る漫画である。
色々な事態を乗り越えてのこの平和な状況だと思えば、「わた繁」読者としては読む価値あり。
しかし、10巻だけで作品として成り立っているかと問われれば疑問。なので、微妙な☆3個とした。