本書では現在南米チリのアンデス山脈にあるアタカマという所で建設中(2011年完成予定)の超大型電波望遠鏡アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計こと略称ALMAのプロジェクトと現在進行中の宇宙研究について宇宙の誕生や銀河の誕生、星や惑星系の誕生、さらには生命の誕生についてまで幅広く取り上げられています。
私もALMA計画については科学雑誌の最新の科学動向ついて取り上げている記事や宇宙科学関連のニュースサイトなどである程度の情報は知っていましたが、このような一冊の本としてまとめられたものを読むと、研究ならびに観測領域の広さといったものを改めて認識する事が出来たと思っています。
ALMA計画についての紹介というのがメインという事もあってALMAについての宣伝的な側面もありますが、前述した宇宙研究、宇宙の誕生、銀河の誕生、または星の誕生や惑星系の誕生、生命の誕生といった分野、に関してはそれぞれの研究分野における現在の第一人者ともいえる科学者の方々が執筆されているだけに今どのような研究が進行中であるのかを知る事が出来ます。天文学や宇宙科学の現在について興味がある、または知ってみたいという方にとっては読んでみる価値のある本だと思います。
天文学・宇宙科学はまだまだ発展する領域が大いに存在し、それと同時に宇宙についてももっと先へと突き進んで観測と研究を行っていく事の意味の大きさを考えるとまだまだこの分野の未来には大きな夢があるといえるでしょう。10年後、ALMAからの研究成果が世にたくさん出る事を今から期待しています。