野村(元)監督が、長年野球に携わり、また監督としてチームを率いてきた経験をもとに、生きていくうえで大切な視点や姿勢について101の項目として語っています。
野球人生がベースとなっているので、人生訓でも、組織の中、社会生活の中で心がけることという意味合いが強いと思います。
大きな章立てとして「プロフェッショナル論」「リーダー論」「チーム・組織論」「勝負論」「人生論」とあり、それぞれに小項目があり合計で101の項目立てとなっています。
語っている大元のエピソードの中には重複している箇所もありますが、そこから引き出されている方向性が各章の趣旨に沿ってことなっているので、エピソードの重複はそれほど気になりません。
語っていることが結果的には人生論、生き方論になっていますので、一般的論的な「(野球人の前に)社会人としてしっかりすること」「リーダーには力量が必要」という話で終わっている箇所もありますが、山内南海ホークス元監督、江夏豊投手とのやり取りを通して「こういう態度が必要」とか「このように言うべき」といった具体的な提言には納得性があります。
この本を読んで一番に思ったことは、このように一流の人間と関わり、その中で切磋琢磨し続けないとこのような境地には達せないのではないか?ということ。
そういった境遇にはない私にとっては、自分自身の指針となる一方で努力してでも一流の環境に身をおくことの大切さを感じました。
101の項目全てに共感できるとは思いませんが、共感できる箇所は多々あると思います。
スマートな成功者ではない、野村(元)監督の視点、考え方に興味のある方にはお薦めの一冊です。