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私が捜した少年
 
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私が捜した少年 [単行本]

二階堂 黎人
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

かつてこれほど孤独な探偵がいただろうか。新本格ハードボイルド。

内容(「MARC」データベースより)

私の名は渋柿、自称私立探偵、独身。その日私のオフィスに訪ねてきた若い女性が、弟を探して欲しいと言った…。幼稚園児の私と警察官の父、推理マニアの母が活躍する、少々変わったミステリ短編集。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 323ページ
  • 出版社: 双葉社 (1996/04)
  • ISBN-10: 4575232513
  • ISBN-13: 978-4575232516
  • 発売日: 1996/04
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,414,779位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ユーモア・ハードイルドです。この用語は、なんだか論理的に矛盾していて気になりますが、いまやれっきとした推理小説系版元のジャンル欄にあるので、そのままいきます。
 実はこの本は、「日本ミステリー事典」で用語の定義をみていて行き当たったという経緯があります。つまり「用語のことはともかく、こういう作品があったのか」というわけで(96年作ということで流石に品切れ中)ネットで入手しました。
 ユーモア・ハードボイルドといいましたが、もっと的確にいえばパロディです。短編5編からなります。表題作「私が捜した少年」は、マニアだとわかるのではないかと思いますが、原'ォ「私が殺した少女」のパロディですね。ほかの編は、「アリバイのア」「キリタンポ村から消えた男」「センチメンタル・ハートブレイク」「渋柿とマックスの山」。それぞれのオリジナルはわかるでしょうか。わかる方はけっこう通ですね。作者のほうだけ言いますと、スー・グラフトン、コリン・デクスター、サラ・パレツキー、高村薫。錚々たる面々を選んでいます。
 連作になっていて、主人公?は渋柿信介。「職業は私立探偵、ライセンスはもっていない」「〜の件は、夜、寝る前にゆっくりと解けばいい。私はオフィスのドアを静かにしめると、人生よりも急な階段を下っていった」〜と行動派探偵を気取るのですが、実は渋柿は、まだ子供。「愛車のブルーバードのミニカーをポケットに入れた」っていう世界です。ちなみにブルーバードは探偵・沢崎の愛車ですね。
 ところが、親が刑事で、彼が家に持ち込んでくる難事件を聞き及び、この信介ことシンちゃんが解決に導くという展開。新本格派の作家が、息抜きのために書いたそうですが、なかなかやりますね。別ジャンルの人だから、むしろできるのかもしれません。
 なお続編もあって、その題のなかには、「八百屋の死にざま」(R・ブロックで、マット・スカダーです)、「カラスの鍵」(D・ハメットですね)なんてのもあって、タイトルだけで笑えます。それにしてもハードボイルド小説を読んで笑おうというのは、二度おいしいというべきか、矛盾しているのか、悩むところですね。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
主人公の名は渋柿。職業は探偵で、自宅をオフィスにしている。独身で妻子はいない。顔を洗っていると、ダイニングルームから、女の声がした。彼女とは昔、同じベッドに寝ていたことがあり、いまだになれなれしさが抜けない。

ハードボイルドの鉄則どおり、主人公の1人称で始まる物語です。この紹介だけ見ていると、普通のハードボイルドに思えますが、実はこの主人公、幼稚園児なのです。
探偵料は1日当たりビックリマンチョコ2個、必要経費は風船ガム2枚。ハードボイルドといえば女ということで、最初の依頼主も女性です。

ハードボイルドの鉄則に則った硬派な部分と、幼稚園児としてのほのぼのした面が、絶妙なバランスで登場し、爆笑させてくれます。
普通のハードボイルドに飽きたら、ぜひ本書を読んでみてください。

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
1996年に出た単行本の文庫化。
 5つの短篇が収められている。いずれもハードボイルドをパロディ化したものだが、二階堂氏の腕前は極上。ツボが押さえられており、ギャップをつくるのも上手い。笑いが止まらなくなること必至。
 ミステリの部分は、どこかで見たことがあるようなものを、ひとひねりした作品が多い。とはいえ、その処理は巧みで、読んで価値のある内容に仕上がっている。
 ハードボイルドってこんなに面白かったんだという感激に浸れる一冊。
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