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私が弁護士になるまで
 
 

私が弁護士になるまで [単行本]

菊間 千乃
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

2001年に、菊間さんは『私がアナウンサー』という本を出版しています。「めざましテレビ」の生放送中に五階建てのビルから転落、腰椎などを骨折、三日以内にしびれがくれば一生下半身不随という重傷から一年かけてブラウン管までカムバックするまでを綴った手記でした。手記は、アナウンサーという仕事の奥深さも伝えるものでした。
その菊間さんが、なぜ弁護士をめざすようになったか。
最初はアナウンサーの仕事の幅を広げられればといった気持ちからでした。知り合いの弁護士の勧めもあって、新しくスタートした制度である新司法試験制度に対応した社会人向けの法科大学院に通いだします。
そうした中、全番組を降番というアクシデントに見舞われます。
 次第に菊間さんのなかで、人生の選択は、二つに一つしかないことがはっきりしてきます。すなわちフジテレビを退社して、背水の陣を敷き、新司法試験に挑むか。このままアナウンサーの仕事を続けていくか。謹慎期間もとけブラウン管に復帰するようにはなりましたが、二足のわらじでは絶対の受からないという現実に菊間さんはつきあたります。また、弁護士という仕事にどんどん惹かれる自分も感じていました。
 新司法試験は法科大学院を卒業後5年以内に三回しか受験のチャンスはありません。三回不合格になれば、一生弁護士にはなれません。会社もやめれば何者でもなくなってしまいます。
 それでも、と考えます。40歳までには結論はでる。全力を尽くして挑むべきだ、と。
 こうしてフジテレビを退社し、同じように社会人から新司法試験をめざす3人の女性の仲間とともに最難関の試験に挑みます。ぎりぎりの状況のなかの切磋琢磨のなかでこそ生まれた友情、一年目の不合格、そして二年目の合格。一年間の司法研修の実際、そしてその一貫のプログラムとして昔の職場であるフジテレビでの研修。
 30代で人生を変える! 挑戦の熱い一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

三十代で人生を変える。アナウンサーという仕事に迷い選択をせまられた私はフジテレビを退社、退路を絶って司法試験に挑戦することを決意する。ロースクール卒業後、五年以内に三回しかチャンスはない。一年目の不合格。そして―。

登録情報

  • 単行本: 216ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2012/1/13)
  • ISBN-10: 416374780X
  • ISBN-13: 978-4163747804
  • 発売日: 2012/1/13
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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139 人中、112人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 さわやかな生き方ではありません, 2012/1/14
By 
いせむし (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 私が弁護士になるまで (単行本)
元フジテレビアナウンサー菊間千乃がフジテレビを退職し、
司法試験に合格するまでを綴った手記。

基本的には司法試験合格体験記。
学習の日々、仲間。
先の見えない不安の中で猛勉強する、
司法試験受験者の精神状態が詳しく書かれています。
ロースクール制度の問題点(大きく違った合格率、伸びない弁護士需要、受験回数制限等)も、
受験生の目線で分かりやすく語られています。
その詳細な記述は迫力を伴って読み手に伝わります。
試験対策の解説もあるので、
実際に司法試験を受験する人たちには相当役立つ内容だと思います。

逆にいうと、
不祥事で会社をやめた元アナウンサーの手記を読みたいという人たちには、
ものたりない。

フジテレビ退職のいきさつについては、
精神的にきつかった告白していますが、
その反省とか事件と弁護士挑戦の関連についてはほとんど書かれていません。
ここは期待はずれ。

強烈な自己肯定と自己主張を感じました。
弁護士という職業を選択するからには、
その選択と不祥事との関連の説明は、
手記を発表する上で、
避けられないはずだと思います。
そこが多くの読者の一番読みたいところ。
その心境が書かれていないため、
生き方に言及した文章が、
すべて嘘くさくなってしまいました。
やりがいがある仕事のために安定を捨てる。
本当にそれだけかなと感じました。
本音を読みたかっただけに、残念です。

さわやかな生き方にはみえませんでした。
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161 人中、120人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 毒にも薬にもなる本。, 2012/1/17
By 
アマゾネス愛子 (ドイツ国カイザースラウテルン) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 私が弁護士になるまで (単行本)
大学受験も浪人だった(滑り止めさえ落ちた)、
大きな転落事故にあって何ヶ月もリハビリをした、
未成年飲酒問題で謹慎となった、
司法試験の勉強は最初のイメージよりもずっと長く厳しいものだった、
それも1度目は不合格だった・・・
そういう「ダメな菊間」が必死にもがきながら勝ち取ると言う絵がここにある。
5年以上も司法試験の為の勉強をやり続けた人の努力の軌跡。
はっきり言って醜い。
それでも司法試験に合格した。希望する弁護士事務所へ就職も決めた。
その生き様がここに在る。

菊間さんは現役時、仕事との両立のため、仕事以外はすべて勉強、毎日家では3時間しか寝ず、それ以外は車の中で仮眠をしていたのだそうだ。
浪人時は朝の6:00-2時間、それから図書館で9:30-23:00までの勉強。それを1年間欠かさずやったと言う。
試験の1週間前に会場近くのホテルに泊り込み、段ボールを9箱持ち込んだ。結果は知らずともこのエピソードを聞いたら誰だって思う。「そりゃ受かるだろ・・・」と。

彼女は仲間がいた。親友がいた。そういう者への多大な感謝が多く書かれている。会社時代の仲間や大宮での仲間への感謝の言葉は本当だろう。
一方で、彼女が辞める遠因とも言える「未成年のアイドルを飲酒に誘い、彼のキャリアを喪失させてしまった」ことに対する懺悔の表記はほとんど無い。
週刊誌の記者に声をかけられたら「もう会社は辞めて公人ではないので」と冷たく言い放つ(彼女はアナウンサー時代に多くの私人に声をかけ、協力して貰って仕事をして来たはずだが。酷い矛盾である。)
 自分に都合の悪い「このままじゃ受からない」と言う主旨を言った教授のことは許さない。
 大宮法科大学院やそこの教授(多くが現役の弁護士)を絶賛しつつも「それだけじゃダメだ」と平気で言い、「予備校」を絶賛する。大宮の主旨を考えれば、教授が予備校を嫌うのは分かり切ってるだろうに。
 JASRAC出と書いて堂々とケミストリーの歌詞を載せているが、最終ページでは「本書の複写、複製を禁ずる」と平気で載せている。法的にどうなのかは知らないが「自分の都合のいいものはマネする。都合の悪いものは一切書かせない」と言う姿勢が強く見えた。ものすごい矛盾だ。
 確かに未成年飲酒問題で叩かれた菊間さんはマスコミやネット掲示板にひどい不信感があるのだろう。
それでこういったスタイルは彼女なりの防御なのだろう。
しかし、明らかに周りを「敵・味方」にはっきりと分けるこのスタイルは好きにはなれない。
そして非常に主観が強く、正誤でなく、菊間さんの「好き/嫌い」「使える/使えない」で決めていると感じた。

酷く冷徹である。そして自身ではそうと気付いてないようだ。
すごく違和感がある。

彼女自身認めるように、負けず嫌いで、また上昇志向も強いと思う。
事実、辛苦の中で夢を叶えたわけで、そういう所は頭が下がる。
なかなか勉強や仕事でうまく行っていない人は本書を読んで心強くなれるはず、と思った。

ただ一方で、無意識か有意識かわからないが、非常に冷徹に計算をして行動しているのが、とても残念だった。
受からない間は、一切交流を経つのに、受かったらすぐに前職のフジテレビで研修を受けてしまうのが彼女である。
ここでは書かれていないが「どうだ、見たか!」と過去の同僚に弁護士バッジを見せびらかしてるようだ。
そういう「負けん気」が彼女のモチベーションになって来たのは分かる。
けれど、アナウンサーだろうが、弁護士だろうが、絶対に失敗はする。
人間だから。
その時にバッシングされるのはどういう人だろうか?
彼女は、もう少し深く考えてもいいのではないだろうか。
今度もどうしようもないぐらいに攻撃されたら菊間さんはどう思うのだろう?
今度こそ勝てると思っているのか?
弁護士を辞めて、次の何かを探すのか?分からない。

そういう軽薄な思考、言動が誰かを辟易させ、嫌な気持ちにさせることも多い。
修習生として、少年刑事事件に多く関わった、と書いてある、感動した、と書いてある。それは事実だろう。
けれど、将来は絶対に関わらないだろうと思う。何故なら少年刑事はカネにならない。
また刑事被告など弱者そのものだ。関わって得など何もない。彼女に弱者の味方はしないと思う。
損だから。
合理的な彼女はなるべく関わらないだろう。

彼女はカネになる、高等な、派手な、仕事を選ぶだろう。
有名弁護士、すごーい、ただそう言われたいと無邪気に思ってる、そんな感じだ。

確かに彼女の闘争心は激しいのに、周囲と大きく揉めたとかそういう雰囲気は無い。むしろ周囲と上手くやっているようだ。そういう高いコミュニケーション力は凄い(だからこそ最難関の女子アナ試験に受かってアナウンサーになったのだろうけれど)。

だけど、これじゃ「すごく嫌な女」じゃないか。
彼女の凄まじい闘争心を感じたので星4つ。
1つ分マイナスは、あまりに自分に都合よく書くなあ、と思ったので
その理不尽さ、矛盾に。

菊間さんは事故の時、不祥事の時に、ロースクール学生時代にたくさんの人に支えてもらったはずだ。
けれど、「自分の助けになった人」「支えてくれた人」以外への『感謝の気持ち』をまったく感じない。
彼女の中では自然なんだと思う。
悪気は無いと思う。

ただ後味は悪い。
それも含めて1人の欠点のある30代女性が、もがきながらも成功した、夢を果たしたわけだから、読んでみるべきだと思う。
世の中「いい人」だけじゃうまくいかないことが多いのだから!
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 とりあえずは法律実務本又は受験参考本として読みました・・・, 2012/1/29
By 
麒麟児 (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 私が弁護士になるまで (単行本)
他の評者の方々も指摘しているように、新司法試験にまつわる事どものみが描かれており、基本的には(都合の悪いこと或いは読者が他に知りたいと思っていることなどは捨象された)サクセス・ストーリー本となっている印象は否めませんが、法律実務本又は受験参考本として読む限りでは、得るところのそれなりに多い一書であると思いました。

「裁判官は原告、被告が出してきた証拠から、それぞれが考えるストーリーを組み立てる。そして、各ストーリーの不自然不合理な点に注目し、証人尋問などではそこを中心に話を聞き、判決内容を決めるというものである。・・・ だから、あなたが将来弁護士になるのであれば、相手方が考えるだろうストーリーを構築し、その不備を突く尋問を行わないとダメだし、自分の構築したストーリーのどこが弱いのか、不備があるのかに注意して、そこを意識した書面や証拠を裁判所に提出すれば、裁判官を説得しやすい」(161〜2頁)。
「印象に残っていることは、弁護人が無理筋な主張を展開すると、裁判員はかえって被告人への心証が悪くなるということ」(190頁)。

なお、全て自分で書いたのだと思いますが、確かに文章は読みやすく達意ですね。地頭の大変良い方だと感じました。
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