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福袋 (河出文庫)
 
 

福袋 (河出文庫) [文庫]

角田 光代
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない……人は日常生活のどんな瞬間に、思わず自分の心や人生のブラックボックスを開けてしまうのか? 8つの連作小説集。

内容(「BOOK」データベースより)

私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…見知らぬ客から段ボール箱を預ったバイト店員。はたしてその中身とは?家を出ていった夫の同窓会に、代理出席した離婚間近の妻。そこで知った夫の過去とは!?自分の心や人生の“ブラックボックス”を思わず開けてしまった人々を描く、八つの連作小説集。

登録情報

  • 文庫: 240ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/12/4)
  • ISBN-10: 4309410561
  • ISBN-13: 978-4309410562
  • 発売日: 2010/12/4
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 136,380位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
返品は不可 2008/3/24
形式:単行本
人生を福袋になぞらえて描く八つの連作短篇集。
開けてみるまで何が入っているのかわからない。
福袋の「福」の字になにやら期待をかけ、手にはしてみたものの……。
まったく、これは人生そのものではないか。

普通の人々の日々を、その日々のなかで起こるささくれのような
できごとを、絶妙なダーティーさで切りとっているのが
角田さんらしい作品だ。

しかつめらしく「なぜ生きる?」というような問いかけは一切ない。
煩雑な日常のなかでもがく人の暮らしをざっとなぞり、
苛立ちやのめりこんでいく気持ちや、相手との齟齬を浮き彫りにするのだ。
時には笑いも涙も愛もレリーフのように刻まれた物語。

しかし、人生はまあこんなもんだよ、なんていうおざなりな目線はない。
そこが、角田さんらしい。
あまり好ましくない状況に遭ったとき、人が抱える諸々の逡巡を描いて
リアルだ。その心から思いもよらないことどもが見え隠れする。
囚われていた心が泳ぎ出す瞬間がある。
そこがおもしろかった。

「イギー・ポップを聴いていますか」「白っていうより銀」の2篇がとりわけ
好きだった。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
角田さんの新作。表題作『福袋』をはじめとする短編8話から成り立ってます。

ダンボール箱を無理矢理預けて行く「箱おばさん」。預けられた方、中味が死体や爆弾ではないかとハラハラドキドキ。自宅の玄関前に置いてあった紙袋の中味は、ビデオだった。果たしてどんな内容のビデオなのかという「イギー・ポップスを聴いていますか」。突然、通りすがりの人に赤ん坊を預けられしまう男女のお話「白っていうより銀」。ちょっと浮いた存在の長谷川さんとの彼氏談義「フシギちゃん」。母が残した遺言は、突拍子もないものだった「母の遺言」。離婚することになった夫の本当の姿とは…。夫の同会に潜り込み新たに発見したこととは「カリソメ」。恋愛の縁に恵まれなかった男女が同棲する所に迷いこんだ犬が見せるこれからの家庭生活を彷彿させる「犬」。失踪した兄を見つけに行くことにそこからはじまる「福袋」。

短編ながら8話ともに登場人物達の人生の深さを感じさせる内容でした。それは時には笑いありそして時には、なにが出て来るから分からない「福袋」のようです。奥深くシミジミと感じる所がある作品だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
返品は不可 2008/11/16
形式:単行本
人生を福袋になぞらえて描く八つの連作短篇集。
開けてみるまで何が入っているのかわからない。
福袋の「福」の字になにやら期待をかけ、手にはしてみたものの……。
まったく、これは人生そのものではないか。

普通の人々の日々を、その日々のなかで起こるささくれのような
できごとを、絶妙なダーティーさで切りとっているのが
角田さんらしい作品だ。

しかつめらしく「なぜ生きる?」というような問いかけは一切ない。
煩雑な日常のなかでもがく人の暮らしをざっとなぞり、
苛立ちやのめりこんでいく気持ちや、相手との齟齬を浮き彫りにするのだ。
時には笑いも涙も愛もレリーフのように刻まれた物語。

しかし、人生はまあこんなもんだよ、なんていうおざなりな目線はない。
そこが、角田さんらしい。
あまり好ましくない状況に遭ったとき、人が抱える諸々の逡巡を描いて
リアルだ。その心から思いもよらないことどもが見え隠れする。
囚われていた心が泳ぎ出す瞬間がある。
そこがおもしろかった。

「イギー・ポップを聴いていますか」「白っていうより銀」の2篇がとりわけ
好きだった。
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