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福翁自伝
 
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福翁自伝 [単行本]

福沢 諭吉 , 富田 正文
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商品の説明

内容紹介

「本当の開国……コリャ面白い」幕末・維新の激動期を「自由自在に運動」した痛快無類の人生を存分に語り尽くす!
豊前中津奥平藩の下級士族の末子が「窮屈な小さい箱」をヒョイト飛び出し、洋学を志して長崎、大阪、江戸へ、欧米へ……。幕末・維新の大変化の時代を「自由自在に運動」し、慶應義塾を創設、「大いに西洋文明の空気を吹き込」んで日本の思想的近代化に貢献した福沢諭吉。その痛快無類の人生を存分に語り尽くした自伝文学の最高傑作。(解説・竹内 洋)
そもそも私の長崎に往ったのは、ただ田舎の中津の窮屈なのがいやでいやでたまらぬから、文学でも武芸でも何でも外に出ることが出来さえすれば有難いというので出かけたことだから、故郷を去るに少しも未練はない、コンナところに誰がいるものか、一度出たらば鉄砲玉で、再び帰って来はしないぞ、今日こそいい心地だとひとり心で喜び、後ろ向いて唾してさっさと足早にかけ出したのは今でも覚えている。(本書「長崎遊学」より) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

福沢諭吉没後100年。激動の近代日本を導いた独立自尊の人。自伝文学の最高傑作。常用漢字・現代かなづかいで読みやすくしました。充実した注で理解を深めることができます。詳細な年表・索引を付しました。

登録情報

  • 単行本: 362ページ
  • 出版社: 慶應義塾大学出版会; 新装版 (2000/12)
  • ISBN-10: 4766408381
  • ISBN-13: 978-4766408386
  • 発売日: 2000/12
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By 愚庵
形式:単行本
近世から近代への移行期、渡欧した作家たちの諸作品には、往々にして帰国して見た「近代日本」社会への厭世感が漂っております。

たとえば夏目漱石の諸作品には、まだ封建制を引きずり旧態依然の「近代日本」の中で、近代的自我を持った(「開眼」し、いわばトンデル)人間が持つ厭世感や苦しみが表現されています。(「それから」然り。「野分」然りです。)日記などを読みますと、当の漱石自身もそれが遠因で胃潰瘍で苦しんだように見受けられます。森鴎外もドイツから帰国して見た日本社会を近代化への発展途上段階にある「普請中」と表現しています。そこにもやはり厭世感が漂っているように思います。

ところがです。福翁自伝を読みますとそうした厭世感が感じられません。

諭吉が、近世日本にとっては根っからのアウトサイダーであったことがその理由ではなかろうかと、自伝を読んで思います。近代人諭吉は、渡欧・渡米するまでもなく「近世日本」が大手術を要する病人であることを元来感じていたので、帰国してもどうってことはなかったのでしょう。行うべきことは明確でした「啓蒙」その一語です。

初めて著作を読んだのですが、なんと「骨太」な人物だろうと思います。やはり壱萬円札に肖像が出るだけのことはある、と思いました。

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形式:単行本
福沢諭吉が物心ついてから60歳代までの自伝。

幕末から明治初期までの日本の諸情勢とともに福沢諭吉の論評も加えて書かれている。

人間、福沢諭吉の人柄、事蹟を知るにはもっとも適当な一冊。

幕末社会の仕組みが人の暮らしの実感として描かれていて、イメージとして捉えられた。

また、アメリカに何度もわたることができた経緯や現在の慶応義塾大学を成立過程を詳しく知ることができる。また大学設立以外に、さまざまに福沢が活躍したことがわかった。

だがなによりも人間としての福沢諭吉の魅力を知ることができたのが、よかった。
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By hto
形式:文庫
お札でほぼ毎日みかけるが、実はあまり知らないので読んでみた。

およそ150年前、幕末〜明治に西洋文化を日本に広めた先駆者。

口語で語る福沢諭吉の自由な精神は、儒教全盛時代の人とは思えず、
かといって唯物論者でもない。

西洋学を修め、東洋の悪癖を厳しい口調で批判しているが、幼少期には漢書漢文に精通する神童だった。

福沢諭吉は確固たる東洋文化の基礎の上に、西洋文化を構築しているように思える。

以下に感銘した部分を抜粋する。
「私の流儀は仕事をするにも明友に交わるにも、最初から棄身(すてみ)になって取りかかり、
たとい失敗しても苦しからずと、浮世の事を軽く見ると同時に一身の独立を重んじ、
人間万事、停滞せぬようにと心の養生をして参れば、世を渡るにさまでの困難もなく、
安気に今日まで消光(くら)して来ました。」

この流れるような生き方は日本人に馴染みやすく、
急変する社会環境の時代にこそ、必要な思想だろう。
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