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福島第一原発事故衝撃の事実―元IAEA緊急時対応レビューアーが語る
 
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福島第一原発事故衝撃の事実―元IAEA緊急時対応レビューアーが語る [単行本]

高橋 啓三 , 手島 佑郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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福島第一原発事故衝撃の事実―元IAEA緊急時対応レビューアーが語る + 福島第一原発事故を検証する 人災はどのようにしておきたか
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋 啓三
1947年愛媛県松山市生まれ。’70年東京大学原子力工学科卒業。’70年動力炉・核燃料開発事業団入社・再処理部。’71年動燃・東海事業所・再処理建設部。’79~’82年国際原子力機関IAEA保障措置局勤務。’88年東海再処理工場・技術課長。’91年東海再処理工場・核燃料取扱主任者。’94年動燃本社企画部担当役。’98~2000年理研・フロンティア研究推進部調査役。2002年サイクル機構原子力緊急時支援・研修センター・グループリーダー

手島 佑郎
1942年1月生まれ。熊本県出身。1963~67年エルサレム・ヘブライ大学(’67年卒業)。’70~’77年ニューヨークのThe Jewish Theological Seminary of America大学院(’77年ヘブライ学博士号取得)。’74~’76年、ロスアンゼルスのThe University of Judaism講師。’85年ギルボア研究所を開設。現在、毎月2回『経営者のためのニュースレター』配信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 222ページ
  • 出版社: ぜんにち出版 (2011/06)
  • ISBN-10: 4861361303
  • ISBN-13: 978-4861361302
  • 発売日: 2011/06
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
事実の時系列はていねいに整理されている。いたずらに不安をあおるわけではなく、ただ行政や東電を信じて落ち着けというわけでもなく、冷静でニュートラルな分析・解説がなされている。平易に書かれていて読みやすく、原発災害関連の本が非常に多くしかも衝撃的であることを競っているような現状で、すすめられる一冊である。手島による最終章も、ユダヤの智慧がちりばめられていてたいへん興味深い。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By rabon
この本の共著者の一人高橋啓三氏は経歴から明らかな通り、日本の原子力の研究開発に貢献されてきました。氏の広範にわたる科学的および技術的知見を駆使して、今回の福島第一事故の説明を行っているのが本書の前半です。聞き手の手島佑郎氏は日本の法律、IAEAの重大事故ガイドを説明され、ヘブライ学からの教訓を参照しつつ,人間が「原発を暴走させない注意深さ」を持ち技術を使いこなすことを強調され、原発への賛成、反対に終始しがちな論点への再考を促しています。両者とも海外の文化への造詣が深く、幅広い国際的視点からの考察も紹介されています。

東日本大震災、津波とそれに伴う福島第一事故ののち、地震、津波、原発事故の本を再読しました。多くの地震学者が過去の記録にある巨体地震、津波を指摘しているのに気がつくくとともに、それに対して何の反応もしなかった自らを恥じるとともに、日本の社会がこうした警報に機敏に反応していくことの必要性を再ためて認識しました。原発事故かかわる問題はさらに深刻でした。原子力推進に従事する科学技術系の専門家による一般受けの好著が無く、原子力反対の立場から提起された問題が、賛否両方の立場の論客により、冷静に専門的に議論を交わすようなフォーラムが存在していなかったからです。その結果「日本の原発は安全で、安価なクリーンなエネルギーを供給する」という推進派の宣伝が一般になんとなく受け入れられ、だらだらと時が過ぎてしまいました。原子力にかかわる企業、公的機関に働く専門家が日本の原子力政策に批評、批判をすることが出来ない風潮があったことは否めない事実であろう。こうした風潮に抗して出版されたのがこの本である。

この本の意義は立場の異なる人々の冷静で専門的な議論(ディベート)の糸口を作り出している点である。また、この本のエッセッンスは、事故の反省として危機管理における責任の所在を、寸刻をあらそう対応をなさねばならぬ、またそれをなしうる唯一の立場にある現場責任者に帰している点である。ディートと危機管理ともに日本人の苦手分野であろう。こうした意味で、この本を契機に、原子力利用の将来に関する広範な議論が喚起されることが期待される。

全体として技術的説明は簡明でわかり易いが、私個人としては次の点をコメントしたい。

第1章では主に癌で死ぬリスクが議論されているが、このリスクの定義が示されていないのが気になりました。放射線被爆の影響は癌の発生の増加に起因するもので、すべての癌が死にいたるというものでは無いはずです。裏を返せば死者に加えずっと多くのがん患者が発生しているはずです。これはチェルノビルの幼児の甲状腺癌の例からも明らかです。私個人としては高橋氏の評価は一部では大幅な過大評価が行われているが、死に至らない癌の増加、色々な食物の摂取による集積線量の相乗効果などを更に説明すると説得力が増すと思います。また、低レベル被爆の影響の評価はよくわかっていない点に触れるべきだと思います。

第2章の時系列と説明はよくかけています。しいて言えば崩壊熱について若干定量的な説明が欲しいところです。原子炉を断続的に冷却し、冷却水を循環冷却し除染する事故対応にも触れるとよかったと思います。

第3章は危機管理の責任の所在を分析し、責任を現場責任者にに与える点を強調している点が重要である。外国の安全への体制には学ぶべきものが多く、今後日本国内でのデイベートだもとめられるであろう。

第4章は原発のもつ危険を評価し、安全確保ができた女川の教訓を踏まえつつ、いかにすれば原発を御すことが出来るのかに触れ、高橋氏の見解が述べられている。

第5章では、原発は御せるという主張をもとに、原発の必要性をさまざまな面から説明しており、将来の原発利用のディベートの出発点となるべきものである。原発賛成、反対というレベルの論議にさき立ち、高橋氏の視点一つ一つについて、原発の必要性、安全性、経済性の議論を進めていくことが今求められている。
 
第6章は手島氏によるものであるが、高橋氏の論点を受け継ぎいかに原発を御していくのかを論じている。日本の規制体系の弱点、日本では受け入れられていなかったIAEAの重大事故ガイドを説明し、将来への展望を示すものとなっている。

最後に、お二人の息のあったイニシアチブをたたえるとともに、やっと出版された原発推進派論客の主張に対し広範なディベートが開始されることへの期待を表明したい。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読み応えのある日本国民必読の作品であると思います。
単なる科学技術的視点のドキュメンタリーに走らず、一般大衆に、事故の真相を伝え、
改善すべき危機管理のあり方を政官学業の中枢に示し、原子力工学技術者に安全へのやる気を起こさせ、
歴史的、世界史的視点からの日本人の進むべき指針となる、多くの人に読まれるべき価値のある本です。
この本の存在を世界に向けて発信されることを希望します。
外国語(英語)翻訳も、改訂版とともに執筆されてはと思います。
 如何なる国家、会社・組織にも属さず、国際社会の「しもべ」である、IAEA(国際原子力機関)査察官
及びOSART(運転安全レビューチーム)レビュアー経験者の高橋啓三氏でなければ,なし得ない、鳥瞰的視野でのメッセージです。
 いにしえからの艱難辛苦を、民族の叡智で、克服してきたユダヤ人の世界を実体験され、
人類の安寧を追求する手島佑郎氏の第6章 「想定外を想定する叡智」の筆致が冴えています。
 原子力発電所も一種の姿を変えたトロイの木馬かも知れません。
生かすも、殺すも、殺されるも、使用する側の人間に責任があります。
当事者の東電、保安院は、これを狼と認識して訓練したかを、問うております。
東電福島第1原子力発電所の1号炉の原子炉建屋の上部の天井および壁部分が、万一の水素爆発の際、枢要区域へ被害が及ばないような、脆弱な材料で作られていたことに、当事者が気付かなかった、としています。
 緊急時の対応は正にフィード・フォワードシステムであり、これが万全であれば、全電源喪失にも即応でき、1−3号の炉心に迅速に消火系統からの注水冷却を行い、手動ベントの開放により、水素爆発を未然に防止することもできました。被害の拡大を防止する、との著者の思いが痛く感じられます。
事故発生と同時に、黒い白鳥(絶対神話の誤り)を発見した彼が、事故対応中枢に、急遽招集され、官邸側近として活躍しているのではなかろうかと、彼との連絡の途絶時に、渇望していたのは、私一人だったのでしょうか。
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