震災後1カ月後の4月11日に安斎先生の講演を聞いたが、ほぼその内容が納められている。
「隠すな、嘘つくな、意図的に過小評価するな」「最悪に備えて、最善を尽くせ」との先生の言葉に為政者たちが耳を傾けていてくれれば、今の福島の混乱はもう少しましではなかっただろうか? 震災当初の嘘が現在露見し、国民の生命をいかに軽んじていたかが暴露されている中、先生の主張を無視するのではなく聞いていて検討してくれていればと思う。
巷にあふれだした原発災害を取り扱った本の中で、震災後に出た最初の書き下ろし本である。現在の状況からすると少しずれている部分もあるが、震災後2カ月の時点では一番信頼できる本であった事は重要である。
結局、原発問題は70年代から何ら解決してなかったと改めて知る書でもある。