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福島原発の闇 原発下請け労働者の現実
 
 

福島原発の闇 原発下請け労働者の現実 [単行本]

堀江 邦夫 , 水木 しげる
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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福島原発の闇 原発下請け労働者の現実 + 原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録
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商品の説明

内容紹介

『原発ジプシー』の著者で知られる堀江邦夫、『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるが1979年、福島原発の“闇”を描いていた!下請け労働者として原発に潜入、その知られざる現場の実態を書き下ろした堀江邦夫のテキストに、水木しげるが福島原発近くまで赴いてイメージを膨らませて、原発内部の緊張感を圧倒的迫力で描いた。過酷な労働、ずさんな管理態勢……。3・11以降のすべては、32年前当時から始まっていたことがわかる。福島原発の現場を初めて表した貴重なルポ&イラストであり、大人から子どもまで、原発労働の現実、原発の本質が一気に理解できる。初の単行本化!イラスト多数。

福島原発の闇 目次
第1章 パイプの森の放浪者たち
「原発の仕事も考えもんだ」/ 原発を渡り歩くジプシーたち/ 防護とは名ばかりの防護服 / 汚染水が突然吹き出す/ 高線量エリアでの作業// 故障していたアラームメーター/ 激しい頭痛に座り込む 
第2章 傷ついた者たちの墓標
史上最悪の事故に口を閉ざす/重装備でヘドロを掻き出す/“被ばくノルマ”の達成/管理区域内で重傷を負う/想像を絶する「事故処理」/“無災害”を讃える記念碑

内容(「BOOK」データベースより)

『原発ジプシー』の堀江邦夫、『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるが、一九七九年、福島原発の“闇”を描いていた!過酷な労働、ずさんな管理…。三・一一以降のすべては、当時から始まっていたことがわかる。“幻のルポ&イラスト”が、新たに単行本として圧倒的迫力でよみがえる。

登録情報

  • 単行本: 96ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/8/19)
  • ISBN-10: 402330980X
  • ISBN-13: 978-4023309807
  • 発売日: 2011/8/19
  • 商品の寸法: 21 x 14.6 x 0.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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Amazonが確認した購入
 ジャーナリストでありながら、「下請け労働者の一人となることで、彼らと同じ境遇に身を置き、彼らと同じように働き、彼らと同じように放射線を浴びることで原発というものをみつめてみよう」と思い立った堀江邦夫氏が、実際に、福島原発をはじめ、日本各地にある原発で一労働者として労働した経験を綴った原発労働記。彼の文章に、妖怪漫画でお馴染みの、水木しげる氏の挿絵が入る。

 最近では、原発関連本にもやや食傷気味だが、水木しげる氏のファンである私は、彼の挿絵を目当てに購入を決めた。全90ページほどの本書には、20点ほどの水木しげる氏の挿絵が入り、「原発内部の放射能の恐怖」が水木タッチで見事に描かれている。

 本書の内容について..著者が経験した原発労働が詳細に綴られていて、彼の文章から、原発労働の実態がリアルに伝わってくる。福島原発事故以前は、世間に注目されることがほとんどなかった原発労働の実態は、私たちの想像を遥かに超えるほど過酷なものだった。「もしこの人工空気がストップしたなら、間違いなくこのヘドロのなかで窒息死だーそんな不安が幾度となくの脳裏をよぎる。顔の汗を拭いたい。が、マスクを外すわけにはいかない。タンク内に充満している放射性物質を吸い込んでしまうからだ。ノドに激しい渇き。水を飲みたい。が、タンク内はもちろん、管理区域内には水飲み場も無い。トイレさえ無い」(本文より引用)。このような環境で被曝を覚悟で作業に従事する労働者たち、そして、隠蔽される数々の労災etc、例え福島原発事故クラスの事故が起きなくても、誰かが自身の健康を犠牲にして労働しなければ成立しない、「原発というシステム」の大きな問題点を、著者は、自身の実体験に基づき鋭く指摘する。

 本書は、全90ページほどで、30分もあれば読了してしまえるが、私たちに、「原発というシステム」について、真剣に考えるきっかけを与える秀逸な作品であると感じた。原発に賛成か反対かに拘らず、私は、本書の内容は、すべての日本人が知るきだと考える。私たちの使用する電気の一部が、このような労働抜きには供給され得ない事実。私たちは、私たちの社会は、これを是とするのか、否とするのか?この問題をすべての日本人が考え、議論しないまま、「原発というシステム」を継続していくことは、もはや社会的不誠実なのではないか?本書を読了後、私はそう思った..

 本書の内容は星5つの評価に値するが、星5つでないのは、本書の全90ページという分量に対して、1,050円(税込)という価格がやや高いのではないかと感じたためである。
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88 人中、85人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nakama トップ500レビュアー VINE™ メンバー
まず、ルポを書いた堀江氏の「下請け労働者の一人となることで、彼らと同じ境遇に身を置き、彼らと同じように働き、彼らと同じように放射能を浴びることで原発というものを見つめてみようと思いたち」という文章に衝撃を受けた。自らの健康を損なう危険を負いながら、現場の人と同じところに身を置いて書かれた本書は真のルポルタージュ(現地報告)といえるだろう。
水木氏のイラストは、単に情報やイメージを伝えるだけでなく、下請け労働者たちが味わっているであろう感覚、不安や恐れ、苦しさを伝えている。
原発には闇がある。エネルギー問題から原発を考えることは、光の当たる部分から考えることだが、闇を知らずに原発への賛否を語ってはならないと思い知らされた。我々が明るさや便利や快適を得るために、数万の人たちが味わう労苦というより悲惨。労苦には終えたときの充足も達成感もある。しかし、悲惨に解決は無い。「労働量を売っているのではなくノルマ分の放射能を浴びることによって賃金を得ている」下請け労働者たちの現在は、私たちの想像を超えて過酷であり、将来は暗い闇に脅かされている。彼らの闇と犠牲は我々の便利や快適と釣り合っているのだろうか。無視できない重い問いである。

一つ、編集者・出版社に求めたかったのは、32年前に書かれたこのルポと現在の現場の状況の間に、どのような変化があったかのか、あるいはなかったのか、その点を明確にしていただきたかった。そのような説明があれば、この書は現代における意義をさらに増したと思う。☆を一つ減らしたのは、そのためであって内容のためでは無い。編集者・出版社にはジャーナリストとして、その点、しっかりと見張り、検証し続けていただきたい。
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cymbaline トップ1000レビュアー
Amazonが確認した購入
『原発ジプシー』の堀江邦夫によるルポに水木しげるが挿絵。
1979年、福島第一原発に自らが作業員(原発ジプシー)となって体験した、恐ろしき実態を刻銘にルポした
原発下請け労働者の現実を描いたものです。

「明るい未来のエネルギー」「絶対に安全」という異常なまでの賛美に塗り固められた原子力発電も、
その実は想像を絶する作業環境の中で作業員が酷使され、肉体的・精神的に異常をきたし自らの命を絶った方まで現実にいる
(おそらく隠蔽されているだけで現実にはそういう方は多数いるのではないか??)という
作業員の方々の犠牲の上に成り立っているシロモノである事をイヤというほど知らされます。
バルブのすきまから吹き出す汚染水、タンク内でのヘドロの掻き出し作業、巨大なパイプに潜り込んでの内部清掃。
安全管理も蔑ろにされた劣悪の環境下で放射線浴び放題の作業を強いられる作業員の実態は、
「これが平和の国・日本のハナシか?!」と疑いたくなるほどです。
頭痛や吐き気、目の痛みに苛まれ、疲労で座り込みたくても座るどころか壁にも寄りかかれず、
1時間足らずの作業時間が3,4時間にも感じるほどの過酷な作業。
放射線管理者不在の中での作業や放射線測定器が故障していたエピソードなど、とても「安全」のカケラもありません。
原発労働者は酷使されボロ雑巾のように扱われる一方で「無災害150万時間達成」と謳う記念碑。

このような実態が、今まで箝口令を敷かれたように我々のもとに情報が届かなかったのはなぜなのでしょうか。
今回の福島原発の事故後の処置においても、この1979年時点と非常に似たような実態が露見されています。
国策として推し進められて来た原発は都合の良い部分ばかりが報道に乗り、
危険性や問題点は全くと言っていいほど報道された事はなかったように思います。
そういった報道管制も含めて、これが国策なのでしょうか。
うすら寒さを感じます。
その国策に乗っかり大金をつかむ利害関係者は、電力会社のみならず政界財界にもきっと大勢いる事でしょう。
「電力の安定供給」を錦の旗印に、爆発すれば放射能をまき散らし国民を路頭に迷わせ命さえも奪う原子力発電を
各地で再稼働させて行くのでしょうか。

せめて原発作業員が安全無視の過酷な労働を強いられる事がないように祈るばかりです。
国策の舵を取る方々のお力で、せめて「安全第一」の作業環境を整えて頂きたいものです。
そこに投資するお金なんぞは「国策」でつかむお金のごくごく僅かなはずですから。
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32年前の事実 0 2011/08/16
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