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福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと
 
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福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと [単行本]

山本 義隆
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

一刻もはやく原発依存社会から脱却すべきである。
福島原発事故以来の日本社会に向けて
『磁力と重力の発見』の著者が描く書き下ろし。

〈税金をもちいた多額の交付金によって地方議会を切り崩し、
地方自治体を財政的に原発に反対できない状態に追いやり、優遇されている電力会社は、
他の企業では考えられないような潤沢な宣伝費用を投入することで
大マスコミを抱き込み、頻繁に生じている小規模な事故や不具合の発覚を隠蔽して
安全宣言を繰りかえし、寄付講座という形でのボス教授の支配の続く大学研究室をまるごと買収し、
こうして、地元やマスコミや学界から批判者を排除し
翼賛体制を作りあげていったやり方は、原発ファシズムともいうべき様相を呈している〉

内容(「BOOK」データベースより)

一刻もはやく原発依存社会から脱却すべきである―原発ファシズムの全貌を追い、容認は子孫への犯罪であると説いた『磁力と重力の発見』の著者、書き下ろし。

登録情報

  • 単行本: 114ページ
  • 出版社: みすず書房 (2011/8/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4622076446
  • ISBN-13: 978-4622076445
  • 発売日: 2011/8/25
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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94 人中、85人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ1000レビュアー
 原発を巡る数々の文献を分かり易くチョイスしてある。
さらに、科学や科学技術、技術についても著者お得意分野の
近代科学史から戦前・戦後と筋を通して、おごった人間の文
明批判をしている。確かに内容は、各種原発問題を扱った本
とさほど違いはない、しかし、この類の本にオリジナリティ
を求めること自体がどうなのか。よくコンパクトにまとめ上
げている。高木仁三郎を継承する人物になるかもしれない。

最後の山本義隆の言葉が胸にしみる、引用する。

「日本人は、ヒロシマとナガサキで被爆しただけではない。
今後日本は、フクシマの事故でもってアメリカとフランスに
ついで太平洋を放射性物質で汚染した三番目の国として、世
界から語られることになるであろう。この国はまた、大気圏
で原爆実験をやったアメリカやかつてのソ連とならんで、大
気中に放射性物質を大量に放出した国の仲間入りもしてしま
ったのである。こうなった以上は、世界中がフクシマの教訓
を共有するべく、事故の経過と責任を包み隠さず明らかにし、
そのうえで、率先して脱原発社会、脱原爆社会を宣言し、そ
のモデルを世界に示すべきであろう。」
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By カラグラ VINE™ メンバー
100ページに満たない論考であるが、そこには現在に至るまでの流れが手際よく、小気味良いくらいに畳み掛けるようにして提示される。原発を受け入れた日本社会の流れ、それを操作した政治家たちの意図、徹底的に検証された上で導入されたわけではない不可知な技術としての原発、失敗できない装置としての特殊性、そして科学技術の進歩という非常に長い目で見たときの人類の傲慢さの到達点としての原発。山本氏の明晰で、感情に訴えない説明は、情報の洪水の中で溺れそうになっている私の頭を整理してくれる。

本書によって、これからは山本氏は反原発派とカテゴライズされてしまうのだろうが、山本氏は今まで声高に反原発を唱えても原発推進をとなえてもいなかった。そういう全く異なる「冷静な」立場からの発言であり、歴史的も政治的にも科学的にも俯瞰できるおそらく唯一の人ということで、氏の発言を素直に受け入れることができる。それだけでも、貴重である。多くの人に読んで欲しい。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
 あとがきで、連載にでもしてもらうつもりが単行本になったとありました。
福島原発事故を契機に原子力発電について調べてみたら、こういう感想をもった、ということでしょうか。

 取り立てて他の本と比べて新しい知見が得られるわけではありませんでした。著者独自の切り口だと思えたのは、原子力発電と原爆を最終的には同一の批判対象に置くという点です。3章の科学技術史の概観の部分とも繋がるのですが、原子力発電と原爆の技術である核力エネルギーは、純粋な理論的可能性から国策によって個別技術へ転用されたものであるというのが骨子です。それに対比される通常「科学技術」と呼ばれるものは技術と理論が時間をかけて擦り合わせられていくものです。核力エネルギーは、その点では理論と技術の乖離が大きいと見なされています。そのような、本来なら科学技術として未完なはずの核力エネルギーが利用されているのは、マンハッタン計画に代表される軍備としての必要性と、軍備としての基礎技術として原子力発電に暗に期待をよせる政治家による国策があると著者はみていると思います。SF作家ジュール・ベルヌを持ち出して科学文明の傲慢と人間の限界というところまでいくと、やや飛躍しているようにもみえます。しかし核力エネルギーを「理論からのみ作り出された初めての技術」と呼ぶのは、誇張があるにせよ、この本の一つの成果です。これが、アメリカのような自由主義社会・資本主義社会にあっても、国策の大きな関与を伴って権力側からトップダウンで原子力発電と原爆の開発が行われていることの一つの説明になっているからです。
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投稿日: 1か月前 投稿者: yukio1118
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投稿日: 4か月前 投稿者: Ryoryo
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