髪はショートで、縁なし眼鏡がトレードマーク。
チビで童顔のため、現場ではいつも刑事として
見てもらえないが、実は30オーバーらしい……。
これが本書の探偵役・福家警部補(下の名は出てこない)です。
一見頼りない彼女ですが、連日の徹夜をものともしないタフさと、
鋭い観察力や洞察力で事件の真相を暴いており、
コロンボや
古畑の衣鉢を継ぐ《倒叙ミステリ》の探偵役としての存在感を十二分に
発揮しています。
コロンボや古畑との最大の相違点は、言うまでもなく彼女が女性であるということ。
そのため、実はオヤジ受けがよかったり、同僚からも変わって
いるけどそこがまた……、などと思われているようです。
また、事件関係者に対する心くばりの細やかさも女性
ならではで、それは犯人に対する場合も変わりません。
このあたり、コロンボや古畑がどこか非情であったのとは
一線を画しており、彼女の得がたい個性となっています。