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第二に、これは注意して読まないと見落とす可能性があるが、著者の宗派である臨済宗のよい部分が語られている。少し引用する。
「ある朝私はやや捨て鉢に、『山の上の桜も、山の下の桜も、同じ桜でございます』と答えた。すると老師は今までになく強い眼差しで私を睨みつけ、
『そうか?本当にそうか?』とおっしゃった。そのときの、背筋に電気が走ったような怖ろしい感触は今も忘れられない」(引用終わり)。
公案が適切に示され、それに答えることでゆっくりと階段をのぼる弟子の
喜びが語られる。と同時に、弟子にとって老師は、時に「電気が走るほどに」
怖ろしい存在であることが明示される。効果的に意味のある叱り方をしてくださる老師がいなければ、座禅は簡単にただの苦行にもなってしまう。著者は
老師とよい師弟関係を持続した方だと思う。そのよろこびを、行間に感じるのである。
見えていなかった多くの先人の言葉が胸を打つようになりました。
まずこの気持ちよさを知らないと禅に限らず宗教をやってもムダと
思えます。宗教は「勉強」してきたが心苦しいままのたうち回って
いる人に勧めたい。既にそこに向かっている人にはいまさらかも。
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