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禁じられた楽園 (徳間文庫)
 
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禁じられた楽園 (徳間文庫) [文庫]

恩田 陸
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない“恐怖”に満ちていた……。
現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。

内容(「BOOK」データベースより)

平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない“恐怖”に満ちていた。現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。

登録情報

  • 文庫: 518ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2007/03)
  • ISBN-10: 4198925690
  • ISBN-13: 978-4198925697
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By デルスー VINE™ メンバー
形式:単行本
恩田陸の作品を読むのはこれが初めてだが、読みやすい文章、スピード感と緊密さを兼ね備えた構成、随所に差し挟まれる鋭い洞察などに引き込まれて、ぐいぐい読み進んだ。

それだけに、ラスト数十ページのあまりと言えばあまりに少女小説的で安易な解決には、正直、唖然としてしまった。これほどの手練の語り手でありながら、なぜクライマックスだけが出来の悪いファンタジー小説のようになってしまったのか。

エンターテインメントとしてのこの作品は、ある種の「お約束」に完全に則って書かれていて、その枠内では心地よくホラーを楽しむことができるようになっている。烏山響一というまず現実にはあり得ないキャラの設定や、いまどきの若い女性である律子が、「まあ、~~だこと」などと妙にクラシカルな言葉遣いをすることからも(ついでに言えば、大学生の捷が「~~かしらん」と不思議がる場面もそうだ)、そのことは透けて見える。

別に「お約束」の存在自体が悪いというわけではないし、物語に構成を与えるためには不可欠のものだとも言えるが、作者自身がそれに最後まで快く従ってしまった結果が、あの平板な最後の数十ページにつながってしまったのではないか。少なくとも、結末が全く別のものであれば、それなりに満足できる作品に仕上がっていたはずだと思うと、残念でならない。

最後に、熊野を舞台にしているということで手に取ったこの作品だが、実際には、ヤタガラス(熊野本宮の祭神)が重要な小道具として出てくるぐらいのもので、ほとんど現実の熊野とは無関係に成り立っており、そのことも弱点の一つになっているような気がする。

このレビューは参考になりましたか?
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
悪意の迷宮 2004/4/26
By badcom
形式:単行本
 天才と呼ぶにふさわしい青年に、建築をモチーフにした個人的な(というにはあまりにも手の込んだ)インスタレーションに招待された二人の男女。行方不明になった敏腕営業マンを追う婚約者の女性と、彼の友人。死者が見えるゲーム。神が光臨したという伝説のある旧家。実際に中に入り込める絵…。噂と悪意と恐怖の物語で、途中まで、本当に終盤間際までは引き込まれて、すごくわくわくしました。
 インスタレーションと呼ばれる奇怪な建築の迷宮は本当に不気味ですし、物語をぐいぐいと引っ張る奇怪で少し怖い謎は魅力的です。

 『球形の季節』『劫尽童女』『ロミオとロミオは永遠に』『ねじの回転』といった小説群に連なる物語だと思います。この系統の作品は、自分にはオチの解釈が難しかったり、「えっ、こんな終わり方しちゃうの?」とあっけにとられたりするのが常で苦手なのですが、この作品はそんな部分を差し引いても読むに値する面白さがあると思います。解けない謎が残ることも多い恩田作品ですが、この作品の謎は殆ど全部最後には解決します。ただちょっとかなり強引な気がしたので☆ひとつマイナスさせていただきました。

このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
作品の舞台となっている熊野が世界遺産に登録された直後ということもあり、また、作中の季節も今現在と同じ夏ということもあり、私はとてもタイムリーな読み方をして、得したような気がしています。

いつもにまして、恩田さんの作品の特徴である“映像的”な展開が、ぐいぐい引っ張ってくれます。夜中までかかって一人で読んだので、その怖さたるや、想像しないでおこう、しないでおこうと思っても、脳裏をよぎり、どっぷりと浸かってしまいました。

悪の権化のような烏山響一が、いったいどういうふうに化けるのか、このまま突っ走るのか、結末を知りたくて、一気に読み進みました。

律子と捷が、響一に招かれて行った、熊野の山奥にある“野外美術館”での出来事は、佳境に入ってくると、所々太字の台詞やら地の文やらが混ざりだして、それがこちらの想像力を、嫌でも掻き立てるのです。それも、事象だけでなく、人の心に染みついた誰にも見せたくない“陰”の部分を抉るように、そこが、ささくれ立つように、配されているのです。二人がいくつもの野外美術館を、巡らざるをえないように仕組んだ響一の企み。恐怖と、夏の山中の蒸し暑さと、出口のない不安感・・・等々が、一挙に押しよせてきて手に汗握る迫力でした。

ただ、最後はこう持って行かなければ、収集がつかないとも思いますし、悪や暗黒のエネルギーに凌駕されてしまっては、それはそれで、“こんなんでいいのか?”と、私なら思ってしまうのでしょうが、案外あっさりと、決着がついてしまうのが、ちょっぴり残念でした。

しかし、それを除いても、この迫力で、事細かに描かれた悪意の増幅し続ける世界は、ちょっと見物だと思います。人間のその部分だけを描ききる手腕は、さすが恩田さんだと思わせられました。

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最近のカスタマーレビュー
最後で台無し
雰囲気もあり、なかなか楽しみながら読んでいましたが、最後で台無しです。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ぽぷぽ
作者独特の世界。
飲み込まれるような描写です。

なぞめいた登場人物も
いるようでいないような雰囲気が魅力的でもあります。... 続きを読む
投稿日: 2008/1/11 投稿者: 彩織
始めて読んだ恩田陸作品
設定自体はありえない設定となっているのですが、そこはエンターテイメントとして割り切って読めば、悪くはない。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/5 投稿者: あきぴー@武蔵国
前半と後半
前半は圧倒的な筆致で迫ってきて、総毛立つ思いだった。後半に入って謎が解明されないままで収束した感じだ。こうなると少し残念だ。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/12 投稿者: yass
やっぱり最後が・・・。
なんというか不気味さと不安が入り交じり、おどろおどろしくて気持ちの悪いお話でした。オカルトチックでサイコ風味なホラー。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/3 投稿者: あさ☆あさ
ラストが…
心理描写が絶妙で、

烏山響一の気味の悪さ、でも惹きつけられてしまう魅力、... 続きを読む
投稿日: 2007/3/30 投稿者: あさこ
「畏れ」の烏山響一
幻想ホラー、と書評には書かれている。... 続きを読む
投稿日: 2007/3/3 投稿者: sorin
不安な美術館
幻想ホラー、と書評には書かれている。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/25 投稿者: sorin
恐怖のプライベート美術館
想像力を掻き立てられて、疲れるほどにイマジネーションを刺激されます。... 続きを読む
投稿日: 2006/6/22 投稿者: 夢追い虫
怖いのは自分の心
人は心の中に、他人に知られたくない部分を持っている。決して思い出したくない過去を持っている。自分の心の闇が白日のもとにさらされたとしたら?読んでいて何とも言えない... 続きを読む
投稿日: 2005/5/9 投稿者: ゆこりん
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