内容(「BOOK」データベースより)
「啓蒙」が革命を起こしたのか?「マントの下」で流通していた思想書・ポルノなどの「哲学書」、誹謗文書、パンフレットなどを手がかりに、革命の気分が醸成されていく過程を生き生きと描出する、読んでおもしろい歴史書。
内容(「MARC」データベースより)
フランス革命を起こしたのは「啓蒙」だったのか? 「マントの下」で流通していた思想書・ポルノなどの「哲学書」、誹謗文書、パンフレット等を手がかりに、革命の気分が醸成されていく過程を生き生きと描出する歴史書。
出版社からのコメント
◆歴史を読むことの愉しみを満喫させてくれる◆
啓蒙思想がフランス革命を準備した、というのはわかりやすい図式ですが、読まれない本が影響を与えるはずがないのも事実です。このような問題意から、奇跡的に残っていたヌーシャテル出版協会の膨大な資料群(カタログ、発注書、書簡、会計帳簿など)に分け入って、当時の人々が何を、どのように読んでいたかを、流通過程から明らかにします。著者・出版社・印刷所・書店・読者の具体的関係の解明から始まって、「哲学書」(啓蒙思想の本とポルノをまとめて)などの禁書、権力者への誹謗文書、パンフレットなどが「マントの下で」取引されて広まり、王権を冒涜することで革命の気分が醸成されていった過程を、まるで推理小説を読むように読み解きます。
啓蒙思想がフランス革命を準備した、というのはわかりやすい図式ですが、読まれない本が影響を与えるはずがないのも事実です。このような問題意から、奇跡的に残っていたヌーシャテル出版協会の膨大な資料群(カタログ、発注書、書簡、会計帳簿など)に分け入って、当時の人々が何を、どのように読んでいたかを、流通過程から明らかにします。著者・出版社・印刷所・書店・読者の具体的関係の解明から始まって、「哲学書」(啓蒙思想の本とポルノをまとめて)などの禁書、権力者への誹謗文書、パンフレットなどが「マントの下で」取引されて広まり、王権を冒涜することで革命の気分が醸成されていった過程を、まるで推理小説を読むように読み解きます。
新曜社の関連書
『知識の社会史』 P・バーク著
『肉体作品』 P・ブルックス著
著者について
ロバート・ダーントン:1939年ニューヨーク生まれ。ハーヴァード大学卒業後、オクスフォード大学でフランス史を専攻し、学位所得。1968年以来、プリンストン大学で歴史学を担当。現在、同大学教授。 著書に『革命前夜の地下出版』、『猫の大虐殺』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ダーントン,ロバート
1939年、ニューヨーク生まれ。ハーヴァード大学卒業後、英国オクスフォード大学でフランス史を専攻し、学位取得。1968年以来、プリンストン大学で歴史学を担当し、現在、同大学教授。特にフランス近代史が専門
近藤 朱蔵
1956年、京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専攻修士課程修了。大阪府立枚方高校教諭。専門、フランス近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1939年、ニューヨーク生まれ。ハーヴァード大学卒業後、英国オクスフォード大学でフランス史を専攻し、学位取得。1968年以来、プリンストン大学で歴史学を担当し、現在、同大学教授。特にフランス近代史が専門
近藤 朱蔵
1956年、京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専攻修士課程修了。大阪府立枚方高校教諭。専門、フランス近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
禁じられた文学の境界を画定するという問題は、最初は言葉の問題のように見える。警察がバスチーユの囚人の1人である、ユベール・カザンという書籍商を尋問したことがあった。カザンはランスの自分の店にあらゆる種類の禁書や危険な新聞を置いていて捕まったのだが、警察は手紙のなかにしばしば出てくる「哲学用品」という、わけのわからない用語を説明するように求めた。カザンはそれを「書籍業界の慣習的な表現で、禁止されているものなら何でもそう言っているのです。」と説明した。警察は他にも、「秘密の本」、「薬」、「災い」、などについて訊いた。既に言ったように、警察には「悪書」という自前のお気に入りの表現があった。印刷屋は同業社間の隠語として別の表現を使っていた。「栗」(marron禁書)とか、「栗する」(maronner秘密の仕事に取り組む)である。しかし書籍商と出版社はlivers philosophiques'すなわち「哲学書」というような高尚な言葉のほうを好んだ。それは商用の暗号のなかで、厄介なことを引き起こす恐れのある本、注意して扱わねばならない本を指す合図として役立っていた。(「第一章 マァ