副題は「民俗学への招待」。第一部は「日本の精神的風土」。東北の民間信仰や八丈島、伊豆諸島の信仰、吉野・熊野の信仰など、日本各地の信仰について書かれている。第二部は「歴史探究と民俗学」。日本人の祖先観、講の研究、死の儀礼や生の通過儀礼、伊勢信仰の原初形態、正月行事などについて書かれている。あとがきにあるように、桜井先生の「民衆の生活からにじみ出た祭りや信仰を通して日本人の精神的風土を探求する」姿勢が貫かれた1冊。かつては存在したが今では見ることのできない風習がこの本でよく理解できた。どの内容も興味深いが、自分は各地に残る民間信仰についての記述が一番興味深かった。