神道には、国家権力と結びついた支配の印象を持つ方々も多いでしょう。明治維新から第二次大戦までの間は、そうだったかもしれません。しかし、長い歴史の中で醸し出された本来の神道は違うと、本書は教えてくれました。
皇室のご先祖と深く結びついた宗教でしょうが、縄文時代から各地で受け継がれてきた自然観や生命観をも受け継ぎ、非言語の直感的境地を行事や式典の作法に託したものへと成長したのだと思います。それ故、神仏習合という、離れ業も可能になったのでしょうし、現代医療の専門家でもある著者が、最も古い時代から続く神社の宮司になっても何の違和感も無いのでしょう。
神道の本来の在りよう、神道の魂を教えて頂きました。