先日、日経Woman という雑誌に、パーソナリティ・茶道家の深澤里奈さんのお勧め本として紹介があり、読んでみました。
この本には著者の思い込みと不見識が多く入り込んでいるように思います。
外国はダメで日本だけが素晴らしいという著者の偏見が随所に見られます。
日本の良さについて丁寧に書く事をせずに、ただ、論理的な理由も無く、外国はダメで日本は素晴らしいというのみでは説得力がありません。
細かい事ですが、美しさは主観的で非常に難しい話だと思いますが、日本人女性の肌が毛が生えてなくて美しく、外国人は毛が生えていて美しくないなどという事は、全くの著者の偏見だと思います。毛が生えていて何か悪いのか、毛が生えてさえいなければいいのか、何が言いたいのかわかりません。
外国(特にアメリカ)への偏見以外にも、著者の偏見というか、物事を一つの局面からしかとらえずに、強い思い込みで言い切ってしまうところには危うさを感じました。
著者は医者ですが、正しい行いをしていれば病気にならないなどと書いています。。「あんないい人ががんに〜中略〜われわれのわからないところで、何かしら神に反することをやっているのではないかと思います」又、性病に関しても「正しい夫婦生活」をしていれば例えご主人が性病でも感染しないなどと軽々しく言われても、途方に暮れるばかりです。
そういう枝葉末節ではなく、本全体の内容的にも、夫婦のきずなという題名ですが、夫婦のきずなにはあまり触れていません。
日経Womanの紹介文には「自然の中に神様を見いだし、すべてに感謝する日本人に誇りを感じました」とありましたが、そういう部分は私には見いだせませんでした。違う本を買ってしまったのかと思いました。
紹介していた深澤里奈さんは茶道家ということなので、岡倉天心の「茶の本」を超える名著を期待し、日本人として誇りをもって生き、良い家庭を築きたく、神道と神道における夫婦のきずなについて知り、今後の人生に役立てたいと思い、手にとってみた本ですが、まったく参考にはならなそうです。
単純に私の期待が大きすぎたのかも知れません。
しかし、世の中の普遍の真理を説いたり、良き指導者の導きというレベルは初めから求めてはいませんが、一流には遠く及ばず、偏見の強い一宗教家と誰か(?)の会話集、いや愚痴の垂れ流しというレベルを出ないと思います。
ちなみに、私は大学でアポトーシスを多少勉強しましたが、この場合のアポトーシスという言葉にも違和感を覚えました。