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私は学者ではないので「神話」=神にまつわる伝承と想像して
いたのですが、本書はその点よりも、神話に見られる形式
(特にそれが読み手にとって何を意味するかという点)を主に
述べています。ですので本書は記述された文章全般を分析の
対象としています。
前半の「神話研究」はフランスの事件・慣習などを取り上げた
エッセーで、話題が広く、短くまとめられており、とても読み
やすいものです。
一方、「今日における神話」は神話の記述方法をまとまった形で
論じたものです。こちらは引用も多く、読むのは難しいと感じました。
(*)訳者である篠沢秀雄氏のあとがきによると、
ロラン・バルト氏が発表した神話集(mythologies)は
全部で53あり、そのうち「フランス内だけの時事的な」
話題を除いたものだけを収録したとの事です。
みすず書房の「現代社会の神話 ロラン・バルト著作集」には
全て収められているそうなので、興味のある方はそちらのほうが
良いかも知れません。ただ、日本語訳が異なり、本書より現代的
です。
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