30年前、15歳で名作「神狩り」を読んだときには、これぞ日本SFの傑作中の傑作だと感激し、SFがもつ「センス・オブ・ワンダー」「未知への好奇心」を圧倒的に味わい、山田正紀に魅せられて、弥勒戦争や宝石泥棒などを次々に読みあさったものでした。
そして、満を持して神狩り2が出版されました。
大きな期待をもって読み始めましたが、残念ながら30年前の感動は味わえませんでした。読んでる自分の脳が老化してみずみずしく読み進められなくなったのか、少し悲しい気分でさえあります。
作者はあとがきで、SFは格好良くなければならない、そして今またカッコイイSFに帰ってきたと宣言しています。
たしかに科学技術の進歩によるあたらしいガジェットや、意外なアクションはカッコイイのかもしれないけれど・・・
僕が読みたいのはそんな「カッコイイSF」ではなく、不思議な感覚で読者を幻惑するような新たな水平線を進むSFです。
カッコイイSFはギブソン達にまかせて、骨太の作品を読ませてください。