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神殺しの日本―反時代的密語
 
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神殺しの日本―反時代的密語 [単行本]

梅原 猛
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

2度にわたる神殺しの上に生まれた現代日本。無道徳、無宗教のこの国をどう救うのか。靖国参拝批判や環境破壊、民主主義の腐敗など時事問題から、「不殺生戒」を中心とする仏教道徳の復権、日本のルーツを探る縄文・アイヌ語研究まで。人類の未来と日本を憂う著者の熱い心がほとばしるエッセー集。「最後の戦中派」として思索し、行動した80年を回顧する自伝も収録。

内容(「BOOK」データベースより)

このままでは滅びる。靖国、道徳の崩壊、民主主義の腐敗。近代日本は二度、神を殺した。

登録情報

  • 単行本: 212ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2006/09)
  • ISBN-10: 4022502231
  • ISBN-13: 978-4022502230
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
私は「水底の歌」を初めとする著者の一連の作品を愛好している。学問的成否は兎も角、既存説や学界の常識に捉われず、自由な発想で独自の説を情熱的に展開する反骨精神に惹かれるものがあるのだ。本書も題名に惹かれて手に取ったのだが、これは完全に期待外れだった。

前半は、現代社会における道徳心や宗教心の衰退を嘆く内容なのだが、現実に対する洞察力が乏しいため、一人よがりの記述が延々と続く印象を受ける。古代史の謎に挑戦するといった場合には、この独自性が光るのだが、現実社会という日常的な問題に関しては単にピントがズレているとしか思えない。第一、自らの事を"識者"と称する執筆家が居るだろうか ? スーパー歌舞伎の自画自賛も然りである。自己を客観視する能力が欠如した性癖の露呈としか思えない。親鸞、西田、和辻等を題材にした宗教・哲学談義にも見るべき点がない。縄文文化に関する賛美は首肯出来るものではあるが、従前の論を繰り返すだけで、この間にあった学問的批判に全く答えようとしない姿勢には疑問を感じる。周囲の批判を完全に無視した、「明らか」と称したアイヌ文化論は暴論と言っても過言ではない。

後半の私的エッセイに関しては言うべき点がない。全体として啓発される論考が皆無で誠に残念な内容と言わざるを得ない。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By それから トップ1000レビュアー
形式:単行本
題名の物々しさに惹かれて手にとった。

内容は朝日新聞に掲載された『神殺しの日本 反時代的密語』と日経新聞に掲載された「私の履歴書」に加筆した『大いなる知に導かれて』の二部からなるエッセイ集である。コンパクトな書ではあるが、哲学者を名乗りながら広範な分野の著作があり、また国際日本文化センター設立、脳死臨調など社会的活動も広い氏のプロフィールと思想を知るのに好適な書である。

内容が多岐にわたるのでレビューは困難であるが、梅原猛氏といえば、法隆寺=聖徳太子鎮魂説、柿本人麻呂=流罪刑死説で知られ、またアイヌ文化=縄文文化継承説などがあるそうである。いつも疑問に思うのは、どうして仮説を夫々の学会に提起してその当否を問わないのだろうかということである。それはさておき、エッセイにある古代日本語=縄文語+弥生人語説、アイヌ語=縄文語起源説は面白い。言語学者との専門的な研究が待たれる。

梅原猛氏は、「戦争中は反戦論者で、非時代的人間であり、戦後はマルクス主義を批判した反時代的人間であり、今また蕩々(滔々?)たる右傾化の中で超時代的人間になろうとしている」とのことだが、先の戦争が氏の思想に大きく影を落としていることが感じられる。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書の前半の「反時代的密語」最後の2節で述べている日本語アイヌ語起源論は、梅原氏が25年以上前から繰り返し主張し、アイヌ語研究者によって繰り返し批判されてきたものである。依然として「オ京都、エ東京」といった不正確なアイヌ語を論拠としていることから、彼がこの間アイヌ語をきちんと学んでこなかったことがわかる。両言語の系統や類型に関する議論が金田一京助の時点で停止したという誤ったアイヌ語学史理解と、その停止状態への問題提起として自説を価値づける姿勢も、相変わらずである。現在のアイヌ語研究者がアイヌ語日本語起源論を支持していないのは、アイヌ語が「抱合語」で日本語が「膠着語」だから、ではない。こうした不正確さをうまく操作し「事実に誤りはあっても、既存の学問の停滞を打破する問題提起として価値の高い研究なのだ」という印象を読者に与えることこそが、彼がこれまで回転させてきたビジネスモデルである。この説を永年の自説としてではなく「老齢の私に今」ふりかかってきた「かつて経験したことのないような」課題として提示しているのも、新しい読者の興味を引きつけるビジネスの手法の一つだと考えれば納得できる。
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