はっきり言って、出来は微妙です。描写は端折られてストーリーが意味不明気味、作画レベルもお世辞にも高くなく(女性のはずが女に見えなかったり、中年男性の体型がおかしかったり)、何の解説もされない設定がゴロゴロでてくるなど、視聴者の好意に甘えまくり。
何より気に入らないのが、久美子の描写。久美子の内面が全くといっていいほど描写されず、(容姿以外で)彼女の魅力がどういうものなのか観る側に伝わってこないし、その結果彼女を追いかける佐間太郎の恋はいつまでも一目惚れレベル止まり(好きな人のことを知るごとにどんどん好きになっていくというようなものが無い)で、ちっとも共感できません。一方、彼の恋を嫉妬しながらも応援するテンコは内面出しまくりで、思いっきりヒロインしています。久美子は完全にヒロイン負け状態(そのくせお色気シーンは久美子が独占というねじれ構造)。こんな有様でテンコと久美子を対等なヒロインに置こうというのは無理があり過ぎです。私が佐間太郎だったら間違いなくテンコを選びます(久美子の方が断然好みなんですが・・・)。
私は原作を知りません(単に前田愛さんが出演されているということで入手しました)。プロデューサーが是非原作も、と発言していますが、この内容でそれはないんじゃないかと(原作既読が前提になっているとしか思えないつくりなんですが・・・)。元々地上波放送は一県だけでしたし、最初からファンを増やす気などなかったんでしょう。単なる原作ファンからぼったくるだけのアニメと言わざるをえません。
酷評してますが、キャラクターも魅力的だし、面白くなる要素はたくさんあるんです。一番の問題点は、短い話数に上手く纏め上げる技能のない制作元を選んでしまったことでしょう(同じライトノベルのアニメ化でも「涼宮ハルヒの憂鬱」の方が圧倒的に上)。せめて二クール以上の長さで制作されれば少しはマシになったんじゃないでしょうか・・・