タイトルとキャッチーな表紙絵を見る限り、なんとなくほのぼのとした作品イメージを受けるかもしれない。が、今回も人死の出るいつもの(?)やまむら作品だった。(いや、どうも「カムナガラ」の集団発狂による大量殺戮のイメージが強くて…)
主人公の匡平(キョウヘイ)は特殊なしきたりに縛られた村を抜け出し、東京で学生生活を送っていた。そんなある日、匡平の元へ詩緒(ウタオ)という少女が現れる。彼女はかつて匡平を兄のように慕い、また本来匡平が務めるはずだった”隻”という役を継いだ者でもあった。彼女が上京した理由、それは匡平らと同郷の阿幾(アキ)という男が、牢を破り匡平を追って東京へ向かったのを追う為だった。そこへ悠然と姿を現わした阿幾は、案山子と呼ばれる人形を操り匡平らに襲い掛かる。同じく案山子を操り迎え撃つ詩緒。はたして、彼らの運命やいかに…!
冒頭部分を雑にまとめるとこんな感じ。そこに、匡平が憧れる巨乳の同級生や、彼女の友人で超常現象を調べるのが好きな科学部の女子、匡平らが巻き込まれた不審な事件に興味を持つ刑事などが絡んでいく。
ややベタとも言えるキャラ配置ではあるが、これはやまむらはじめがこの作品に賭けている証拠ではないかと思う。これらのキャラ達に合わせ、案山子が派手に動くシーンも随所に盛り込み、とにかく取っ付き安く分かり安く物語を展開しようと腐心しているのが窺える。(嫌な言い方をすると、当てにいっているとも言える)
個人的に好きな作品ではあるのだが、正直、今のところ傑作とまでは言い難いのが辛い。だが、ここらでやまむらはじめにはブレイクして欲しいので、頑張ってアニメ化まで持っていって欲しい。詩緒のCVは折笠富美子でひとつ、どうすか?
(追記)祝アニメ化!!詩緒のCVは福圓美里に決定。