ちょっと変わり者の若い医師を主人公にした青春ドラマ。
大学病院での先進医療と終末医療、過疎地での地域医療などが
出てくるが、それぞれについて深く言及してるわけではなく
あくまでドラマの要素の一つ。
そういう意味では医療ドラマとは言い難い。
良くも悪くもそれほど深みはないし、医療が抱える問題について
意欲的に踏み込んだ作品でもない。
扱っているテーマは普遍的な医療ドラマでよく見る風景です。
主演の桜井翔は決してうまい役者ではないが、朴訥とした
キャラクターを丁寧に演じていたと思う。
彼の妻役の宮崎あおいは緩めの演技ながら、やはり出てくると
存在感が際立つ。彼女はもはや佇まいだけで他の俳優さんを
食ってしまうほどですね。
他の俳優陣も悪くなかった。池脇千鶴、要潤あたりは好演していた。
映画全体としては、やはり原作物の宿命か話を端折っている感が
否めず唐突な場面が多く感じられ消化不良ぎみ。
主人公の先進医療への興味や出世と泥臭い地元病院での日常との葛藤、
加賀まり子扮する末期患者との関わり合い、妻との関係性、
住んでいる一風変わった下宿での人間ドラマと、盛り込み過ぎた
ために全部が中途半端になってしまった。惜しい。
1クールドラマならそれぞれの要素を丁寧に描けると思うので、
テレビドラマ化してほしいですね。
できれば日テレ・水橋文美江あたりの脚本で。