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神様が創った試合―山下・星稜VS尾藤・箕島延長18回の真実
 
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神様が創った試合―山下・星稜VS尾藤・箕島延長18回の真実 [単行本]

松下 茂典
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

1979年8月16日、第61回全国高校野球選手権大会9日目第4試合、箕島(和歌山)対星陵(石川)戦は、延長18回の死闘の末、4対3で箕島が勝利した。「延長18回」の試合に関わった人たちを追ったドキュメント。

登録情報

  • 単行本: 261ページ
  • 出版社: ベースボール・マガジン社 (2006/01)
  • ISBN-10: 458303878X
  • ISBN-13: 978-4583038780
  • 発売日: 2006/01
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 574,992位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「神様が創った試合」を読む。1年くらい前にスポーツ雑誌のナンバーの書評を読んでから、いつか読んで見たいと思っていた。

この本は1979年8月16日に行われた、夏の全国高校野球選手権大会「箕島対星稜」の一戦を振り返るノンフィクションである。

 当時、わしは中学2年生でこの試合をうちのテレビで見た。この試合を1回のあたまから見た記憶がない。いや、見てたのかもしれないけど記憶に残らなかったのかもしれない。そう、この試合の印象はナイターの甲子園の風景である。最初見ていて一度、席をたって戻って来たときまだやってるのって印象が強い。そして、まだやってるのと思った試合はその後ものすごごく強い印象を残した。

 この試合で特に強く印象に残っているシーンが二つある。一つは14回裏の箕島高校の攻撃、ランナー1、3塁サヨナラのチャンス。その時、3塁塁審がいきなり「アウト!」のコール。「いったい何が起きたんだー」多分、その試合をテレビで見ていた全国の人、甲子園球場にいた観客、そして、試合をしていた両校ナインの大半が何が起きたかすぐには理解できなかった。「隠し球みたいです」とテレビのアナウンサーのコメントでやっと理解できた。隠し球という言葉を聞いたことはあったが実際に見たのはこのときが初めてだった。今思えばこんな緊張した試合で隠し球をやろうなんて考える3塁手はよほどの大物かお調子者のどっちかなんだろうなーと思う。そう、これを見たからなのかうちの中学の野球部は春の公式戦で2度隠し球を成功させた。きっと全国の野球少年達が隠し球を憶えたのは絶対この瞬間からであった。

 そして、もう一つのシーンは延長16回。表の攻撃で星稜高校が1点を取りその裏、箕島高校の攻撃も2アウト。そして、打席に入ったバッターが1塁ファールフライを打ち上げた。誰もがこれでゲームセットと思った瞬間ファールボールを追いかけていた1塁手が芝生と土の境目につまずいたのか、転んでボールを捕球することが出来なかった。この瞬間も何か不思議な感覚で見ていた。何となくぼんやりしたムードが漂う中、気を取り直したバッターが同点のホームランを打った。こんなことがあるんだなーと驚いて見ていた記憶がある。それに、箕島高校は延長12回にもツーアウト最後のバッターかと思われたバッターが起死回生の同点ホームランを打っているのである。当時の甲子園球場にはラッキーゾーンがあったとはいえ今の高校野球のようにホームランが多くは出なかった。こんな、ところで出るんだということにこの試合を見ていた多くの人が思ったに違いない。

 試合は延長18回に箕島高校がサヨナラヒットで勝利した。今となってはどちらが勝ったということもぼんやりとしているが。カクテル光線に照らされた夜の高校野球の情景は今思い出しても不思議な光景であったと思う。昨年の早稲田実業と駒大苫小牧の延長再試合、松坂が力投した横浜対PL高校の一戦と伝説の熱戦がある。「箕島対星稜」がそれらの試合とどこかおもむきが違う気がするのは両校にハンカチ王子やマー君や松坂のようなスター選手がいなかったこと。その日の第4試合であったため夕方から始まった試合は夜の8時近くに終わり、夕飯を食べながら家族全員で見たということ。延長になってからナイターになったこ。そしてそれを教育テレビが中継してたということなどがなにか中学生だった僕に不思議な印象を今でも残している。

 本当に当時、この試合を見た記憶がある人には「神様が創った試合」を読んでみるとまた違った感動が得られると思います。
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形式:単行本
背番号30の人のことではありません^^;)。

33年前の箕島高校の硬式野球部11番だった江川博投手のことです。

2010年9月23日、甲子園球場で行われた、箕島星稜最高試合最終章 in 甲子園の時、11番の箕島のユニフォームと共に、遺影が箕島ベンチに飾られました。
江川投手はこの優勝チームの2番手投手でしたが
県予選とか春・秋の試合には先発していたので私もよく覚えています。
石井投手より背が高く、速いボールを投げていました。

2012年3月10日の有田市のイベント「尾藤監督・有田名誉市民表彰式・山下監督講演」の時に、実は入場者ひとりひとりにこの本が手渡されました。

「神様が作った試合」というのは勿論、1979年8月16日の例の延長18回の試合のことで、この試合のスコアが見開きに印刷され、内容も長い長い試合の内容をたどりながら、関わった両校の選手、監督、審判の人物ドキュメンタリーが細かい取材で綴られている・・・という大満足の内容で
あの当時に実況のソノシートが付いた「箕島高校野球史」を父が買って以来の「箕島本」です。

もちろん、この本には星陵高校の選手や山下監督の事も沢山載っていて
あの試合の18回裏に守備で出た、当時1年生の高桑という選手が後に、地元の中学の野球部コーチになり、ゴジラ松井選手を育てたなんて凄い話も載っているし。
松井選手が星陵高校に入って打った、最初の特大ホームランが対箕島高校の練習試合だったなんて(しかも、まだ正式に入学式もしていない状況で^^;)のも凄い話だ。

どちらのチームの選手も、もう信じられないようなハードな練習、努力を積み重ね、あの舞台に立っていた・・・

それだけでもう目頭が熱くなる。
あの凄い試合を観た時はまだ小学生だったが、母と妹と弟と・・そして夜勤に向かう予定だった父親が・・・ホームランが出る度に仕事に行くのをやめて戻ってくる(笑)。
父親、試合終わってすぐにカブで出勤したが、上司に怒られなかったんでしょうか?
思えばあの時の父親はまだ30歳代だった。今の私より若かったんだ。

で、この本で一番感銘を受けたのが江川博投手の章です。
実は大学に進学してから本領を発揮し、東京の野球リーグでMVPに輝いたそうです。
明るくて、野球に真面目で、オシャレ好きでカラオケがうまくて、卒業後には上野山キャプテンと仲良くしていたというのも何となく分かる。
本当に不幸にも、24歳の若さで 病死してしまった。
つい最近まで、江川投手が隻眼だったことを知りませんでした。
(当時は全く明かされてなかったと思う)
硬式野球のような、スピードや動体視力が必要な競技に、片方の目しか見えない状態で付いていく事なんてできたのでしょうか。
相当な努力が要ったはず。

そして、著者の松下氏がこうして江川投手の事を活字に残してくれたおかげで、私のようなファンにも江川投手はかけがえの無い人物となった。

人間、情熱と努力で超えられる壁があるんですね。

長くなりましたが最後に、この本を配って下さった有田市と、著者の松下氏に感謝します。
この本、面白いです。
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一瞬とその後 2010/11/16
By 凱晴 トップ1000レビュアー
形式:単行本
高校野球は地区予選を含めると壮大なトーナメントであり、それ故の刹那性やプレーヤーのひた向きさはアマチュアスポーツの中でも特徴的だ。星稜vs箕島の延長18回は刹那的でありひた向きである高校野球の中でも最高峰の試合だと思う。

表に1点とったら裏に1点とるという信じられないスコア、2アウトからの2本の同点ホームラン、その前のファールフライ落球(正確には転倒)、隠し球、再試合直前の18回のサヨナラ。30年たっても、ナイターの映像として覚えている。本書は「延長18回」を戦った選手や関係者を13年にわたり取材しているのだが、その取材を通じて、「延長18回」がいかに刹那的であるかを再認識させられる。

まず、「延長18回」に至る過程。やっている本人達にとっては当然なのかもしれないが、やはり練習量は尋常ではない。トーナメントに勝ち続けるために、ひた向きに努力を続ける。そしてそこから生れるアクシデント・ドラマ。上野山がおたふく風邪にかかっていたことや、嶋田の神がかりな同点ホームランが予告ホームランであったなんて知らなかった。

さらに、「延長18回」のその後。既に30年近くが経過しているにも関わらず、「延長18回」を語る人たちの記憶はいっこうに色褪せる気配はなく、「延長18回」の強烈な刹那性が関係者のその後の人生に影響を与えている様が描かれている。
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