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まあ、薀蓄は一先ず置いといて「読んで損なし」
大江健三郎も「憂い顔の童子」の中でチラホラとドレの作品について書いていたが、とにかく一度観ちゃうと脳裏に焼き付いちゃう類のハード・コアな作風。ちなみにデビット・フィンチャー監督も傑作「SEVEN」の中でこの画集の中に入っている挿絵のいくつかを使っていました(それでドレに惹かれた人もいくらかいるはず...)。岩波文庫の「ドン・キホーテ」や「カンタベリー物語」にもドレ作品は使われている。とにかく一度観ると、「ああ、これもドレだ、あれもドレだ」ってな具合に結構われわれがいろんなところで彼の作品に触れていることが確認できるはずです。
「神曲」について描かれていることからもお分かりの様に、ドレはかなりの書狂だった様子で、歴史的な作品を自分の絵で分かり易く編集してしまうところなんか手塚治虫の先輩的な印象もあります。あとがきにもあるように、圧倒的な画数で展開を解説していくドレの技法というかアイディアは後の映画や漫画の先駆的存在だと言えるでしょう。
ちょっと高いけど、買って損なし、いずれ家宝の1つになるでしょう。
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