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神曲法廷 (講談社ノベルス)
 
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神曲法廷 (講談社ノベルス) [新書]

山田 正紀
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

神の声を聴いてしまう名探偵、佐伯神一郎登場!
一片の金属すら持込むことができない密室状態の中で弁護士が刺殺された。法曹関係者が連続して殺されていく事件の謎を「神の烙印」を押された検事、佐伯神一郎が追う。すべての真相は異端の建築家が造った「神宮ドーム」に隠されているのか!?読者を凍てついた神話世界に誘う、超絶本格推理ただいま開幕!

内容(「BOOK」データベースより)

一片の金属すら持込むことができない密室状態の中で弁護士が刺殺された。法曹関係者が連続して殺されていく事件の謎を「神の烙印」を押された検事、佐伯神一郎が追う。すべての真相は異端の建築家が造った「神宮ドーム」に隠されているのか!?読者を凍てついた神話世界に誘う、超絶本格推理ただいま開幕。

登録情報

  • 新書: 492ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/01)
  • ISBN-10: 406182001X
  • ISBN-13: 978-4061820012
  • 発売日: 1998/01
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,029,701位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 驚嘆のミステリ 本格・変格ファン必読!, 2002/12/12
レビュー対象商品: 神曲法廷 (講談社文庫) (文庫)
「ミステリオペラ」がめでたく高い評価を得られたことで、今まで一部の読者のみが知る存在だった山田正紀ミステリもようやく正しい評価を得られつつあるようで、喜ばしい。

山田正紀は非常に多作であり、かつその小説のジャンルがあっという間に様々な方面へと軽々越境してしまうため、全体を把握するのはそう易しくない。とはいえ、作品単位で見れば、ほとんどの場合裏切られることはない希有な作家である。

本作「神曲法廷」は、「女囮捜査官」から疾走し始めた山田ミステリ、最初の頂点とも言える傑作である。どうにも中身を説明できないので、まずは読んで頂くしかない。帯や裏表紙になんと書いてあろうとあまり気にしないことだ。そして読み始めてしばらくは、本当にこれが面白いミステリなのか?と疑いたくなるかも知れない。

しかし・・・・・最後まで読んでいただければ、きっと・・・・。
「長靴をはいた犬」がこの続編なので、間違ってもこちらより先に「長靴」を読んだりしないでください。一生後悔します。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読んで驚け, 2009/6/22
レビュー対象商品: 神曲法廷 (講談社文庫) (文庫)
凄いトリックに、文庫版で約650ページ、質・量ともに申し分なし。読み応え、読み終わった後の満足感も言うことなし。様々なジャンルの小説を発表しつづけている山田正紀の、ミステリの代表作になるだろう大作です。

雰囲気作りのとてもうまい作者、本作ではダンテの神曲を下敷きにし(もちろん神曲を読んでいなくとも十分に楽しめます)、緊迫感のある異様な空気に包まれた世界とそこで起こる事件、神の声を聞いた男・探偵役の佐伯神一郎の姿を描き出していきます。などといろいろ書いてみても、この独特の世界・雰囲気は伝わらないでしょう。どうぞ読んで驚いてください。

山田正紀、すごい作家だと再確認させられました。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 神の声を聴く男, 2010/5/5
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(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 神曲法廷 (講談社文庫) (文庫)
「神宮ドーム放火事件」の防火責任者の公判が開かれる東京
地裁の関係者控室で、担当弁護士が刺殺される事件が起きた。

現場には刃物は持ち込めず、しかも衆人環視のなかの事件だった。

続いて、裁判官室から外に出られなかったはずの担当判事が、無人の法廷の被告人席で絞殺され、
さらに別件の証人としてドームの現場検証に立ち会っていた被告人も、密室状態のシャワー室で不審な
自殺死体――全裸の首吊り死体で、なぜかシャワーのお湯をかけられていた――となって発見される。

一連の事件の中心にいると思しきドームの設計者は、
火災発生の直後に失踪し、杳として行方が知れない。

『神曲』に魅せられ、神の声を聴いた検事・佐伯神一郎
は、駆り立てられるように事件を追うことになるが……。

解説で笠井潔氏が指摘しているように、本作最大の標的は「後期クイーン的問題」。

本作では、作中に「神」というメタレベルの情報を担う存在が仮構され、その「神」が、
間違いなく真である手がかりを佐伯に見せ、事件について推理させる形式が採られる
ことで、一種のロジカル・タイピングとなっている、と諸岡卓真氏は指摘しています。

すなわち、

  〈推理する者(佐伯)とその推理を保証する者(「神」)を分離した上で、推理を
   保証する者からは推理の能力を剥奪する。偽の手がかり問題を回避しつつ、
   銘探偵のアポリアを避けるための構図〉が見られるというわけです。

それにしても、“神の正義”が完遂される
本作の結末は何とも皮肉でやりきれません。

  
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