『神明解ろーどぐらす』です。
日常もの。それも下校を題材としたのは良い着眼点でした。それって帰宅部じゃんと思いつつも帰宅部という名称は使わず。出会い、待ち合わせ場所、プール、相合い傘、荷物持ちじゃんけん、と、連作短編五本のような感じです。
日常系は、当たり外れが大きいように思いますが、本作は外はザラザラ、中はツルツルな感じで面白かったです。
主人公がいきなり女子三人とグループ結成。それも長身美女、巨乳、ロリ。そんな冒頭や舞台設定などには若干無理を感じられますが、その後、本作のメインである下校の話になってからは矛盾等はスルーして良くなったと思います。
メインヒロインが、普通のラノベならばハルヒのようなハイテンションで主人公を振り回してドツきまくるキャラであるところですが、本作の場合は、逆をついてネガティブ、というのが斬新だったし、そのネガティブさを上手く活用しているのも良いです。
あとの二人がハイテンションキャラとチートキャラだったりするのですが。
メイン千歳の過度なネガティブぶりや巨乳まりものナルシストぶりなど、一歩間違えばそのキャラに対して反感を抱いてしまいそうな部分もあるのですが、ギリギリの線で上手く渡っているという感じです。もちろん読者の好みによりけりですが。
登場人物名が北海道ネタであるのも、下校途中の寄り道っぽい遊び心があふれていて良かったです。
誤字や誤用等の細かいミスが気になりました。その一方で細かいことといえば、細かい伏線なども上手く配置、回収されているのはプラスです。比喩表現やキャラの突飛な発想など、作者のセンスの秀逸さも随所に見られてナイスでした。
ということで欠点もありましたが、スルーして評価★5とします。