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神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件 (新潮文庫)
 
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神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件 (新潮文庫) [文庫]

奥泉 光
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第62回(2009年) 野間文芸賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

真偽不明の指令乱発で指揮系統を見失った兵士たちに、「橿原」の真の目的地が明かされる。一方、船底の大戦争を生き延びた人の魂を宿す鼠の群れは、長い対話のなかに自らの行く末を探る。果たして「神器」とは何か、そして乗組員の使命とは?異界を抱える謎の軍艦に時空を越えた無数の声を響かせ、壮大なスケールで神国ニッポンの核心を衝く、驚愕の“戦争”小説。野間文芸賞受賞。

登録情報

  • 文庫: 530ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/7/28)
  • ISBN-10: 4101284237
  • ISBN-13: 978-4101284231
  • 発売日: 2011/7/28
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
今、読み終えて、ただ、ひたすらに良かった...。 現在に生きる「ニホンジン」として向けられたこの鋭い眼差しをこんなにも一級のエンターテイメント性をもって一気に読ませる本作品は近年の文学界において傑出した完成度だとおもいます。 作品の性格上ネタバレは厳禁でしょうから、多くを語りません。  ああ、おもしろかった。
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形式:文庫
『神風を呼ぶには犠牲がいる』(上巻、265ページ)

この世には、というより戦後辺りにはしょっちゅう戦争小説とやらが書かれていたわけで。
しかしながら『戦争小説』とはその名の示すとおり、戦争を『経験』したものが書いている媒体なわけであって。
故に見解は、結論は、賛成に傾くわけがなく、悲惨さや陰惨さ、反省と愚考への述懐だったりにとどまってしまうわけである(あるいはティム・オブライエン的な、僕がPTSDになったわけ、だったり)

その点を戦争参加者(死亡者)の呪詛に的をしぼり、直裁に描いたのが同作者による『浪漫的な行軍の記録』だったわけだが、今作も同じ傾向であるものの、どうもエンターテイメイントの体裁をとりながら、細部と結末がいまひとつ分かりにくいところがある。それにより星一つ足りない。

しかしながら補って余りある魅力、ことに下巻に移ってからの物語の集約とそれを上回る混沌と猥雑、なんちゃってメタ・フィクション、飛躍し鋭く切り込んでくる日本人論がもう堪らない。
戯曲のようなコマ割りの元、死者と海兵隊員、迷い込んだ現代の若者によるセリフの応酬は見事。『今の』目線があるからこそ、死んだものの滑稽さと空回りする必死さ(もう死んでるんだけど)、惨めさと恨みの深さがまさに海底よりドドドと伝わってくる。

キーワードは、鼠、日本人、ロンギヌス物質。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
奥泉作品ならではの時空を超えた物語ではあるが、奥泉氏と同世代の自分からみて戦争に対する認識が甘いのではないかと思う。繰り返し亡霊たちの独白が語られるが、ちょっとねと思うことがしばしばあった。単純にSFミステリー仕立てとしたほうがすっきり行ったのではないかな。
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