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神会―敦煌文献と初期の禅宗史 (唐代の禅僧)
 
 

神会―敦煌文献と初期の禅宗史 (唐代の禅僧) [単行本]

小川 隆
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

敦煌文献の発見とともによみがえった初期禅宗の世界、その中でひときわ異彩を放っていたのが神会であった。慧能を六祖とする伝法系譜、坐禅を不要とし日常の営為を是とする禅思想。そうした中国禅の基調を最初に提示したのが神会その人。「北宗」に始まり、神会をへて、馬祖禅にいたる唐代禅宗の形成過程、それを豊富な原典資料の訳読によっていきいきと描き出す、意欲的な初期禅宗の思想通史!

内容(「BOOK」データベースより)

敦煌文献の発見とともによみがえった初期禅宗の世界、その中でひときわ異彩を放っていたのが神会。慧能を六祖とする伝法系譜、坐禅を不要とし日常の営為を是とする禅思想。そうした中国禅の基調を最初に提示したのが、神会その人であった。「北宗」に始まり、神会をへて、馬祖禅にいたる唐代禅宗の形成過程、それを豊富な原典資料の訳読によって活き活きと描き出す、意欲的な初期禅宗の思想通史。

登録情報

  • 単行本: 261ページ
  • 出版社: 臨川書店 (2007/04)
  • ISBN-10: 4653039925
  • ISBN-13: 978-4653039921
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
次に引用する(1)と(2)を読んで、神会の主張がブッダ釈尊の教法の真義と何ら変わらないことが分かる。
(1)神会の初期の所説が掲載される『定是非論』では、崇遠法師の問に神会は“道を学ぶ者は、「頓」(瞬時・無段階)に仏性を見、その上で「漸」(時間的・階梯的)に行を修めてゆかねばならぬのだ。さすれば、今生を離れることなく、解脱を得ることが出来るであろう。”(p.69)と答え、「頓悟漸修」による即身成仏の義を説いている。ただしこの後、神会の「頓悟漸修」は、「頓悟(=見性)の肯定」+「禅定・観法の否定」に変わっていく。
(2)その理由は、<神会にあっては、「坐禅」も、「定慧」も、共に本来無限定・無分節なる本性が、本性自身を「見る」という意に外ならない。それが心を客体として「調伏」しようとする禅定・観法の行と相容れぬのは当然であろう。>(p.103)という訳である。

さらに本書では、敦煌禅宗文献と馬祖以降の禅宗文献の断絶(p.218)が示されるが、馬祖の思想が「仏はあらためて成るものではなく、自らが元々そうである所のものである。」(p.229)という仏性思想を大前提とした「即身是仏」を説くものであり、修行という概念の否定が強調されている。

釈尊の教法を整理すれば、戒・定・慧とは、慧(シュダオンの頓)⇒戒・定(阿羅漢を除く四沙門果の漸)⇒慧(阿羅漢の頓)と進むのであるから、初期の禅も馬祖以降の禅も釈尊の教法の一部を強調しているに過ぎない。
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