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神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)
 
 

神を見た犬 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

ディーノ ブッツァーティ , 関口 英子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 720 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

とつぜん出現した謎の犬におびえる人々を描く表題作。老いたる山賊の首領が手下にも見放され、たった一人で戦いを挑む「護送大隊襲撃」…。モノトーンの哀切きわまりない幻想と恐怖が横溢する、孤高の美の世界22篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ブッツァーティ,ディーノ
1906‐1972。イタリアの作家。魔術的幻想文学の書き手として世界的に名高い。新聞記者としてスタートし、小説も次々と発表。社会批評、絵画製作、舞台美術などでも活躍する。短編集『六十物語』で、イタリア文学界最高の賞とされるストレーガ賞を受賞

関口 英子
埼玉県生まれ。大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書から映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 402ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/4/12)
  • ISBN-10: 433475127X
  • ISBN-13: 978-4334751272
  • 発売日: 2007/4/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
古典復活 2007/4/19
By ヤマボー トップ500レビュアー
形式:文庫
古典と言われる範疇の作品を新訳で、しかも安価な文庫で読めるというのは嬉しい限りだ。ブッツァーティという作家は知らなかったが読んでみて損はなかった。22編の短編が収録されている。幻想文学というおもむきの作品、SF的なものなどどれも読みやすい。

表題はある村に現れた隠修士の元に毎日パンを運ぶ一匹の野良犬の話。隠修士亡きあと村をうろつき回る犬ガレオーネが、神を見た者、神の化身として村人たちを混乱させる。不信心で怠惰な村人たちはガレオーネに見られていることを恐れ、こぞって教会に通い始め、それまで横行していたあらゆる不道徳が村から消えた。あの犬さえいなければ・・と誰もが思い、事故に見せかけて殺害を企てるもガレオーネはなかなか死なないのだ。たった一匹の犬のために自堕落な暮らしを捨てた村人たち。

この他にも宗教色を色濃く出しながらファンタスティックな「天地創造」「風船」。まるで浦島太郎のような「呪われた背広」。ちょっぴり切ない落ちぶれた山賊の「護送大隊襲撃」。東西冷戦の終結の引き金になった「秘密兵器」の笑っちゃうけど皮肉なオチ。一番恐ろしいのが「七階」。どれも短いけれど読み応えがある。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 蟻地獄の穴に落ち込んでしまった蟻のように、もがくほどに深みにハマってゆく男の焦燥感を描いた「七階」。運命という名の密やかな謀略に右往左往し、自縄自縛の不安感を強めていく村人たちを描いた「神を見た犬」。昔、『七人の使者』(脇 功訳/河出書房新社)のなかで読んだ短篇でしたが、このふたつの作品がやはり面白かったなあ。出口なしとも言うべき、迷宮の回廊に迷い込んでしまったような読み心地。「奇妙な味」系のミステリー、幻想譚がお好きな方に、「これもイケますよ」とおすすめしたい一冊。
 「天地創造」「コロンブレ」「アインシュタインとの約束」「戦の歌」「七階」「聖人たち」「グランドホテルの廊下」「神を見た犬」「風船」「護送大隊襲撃」「呪われた背広」「一九八〇年の教訓」「秘密兵器」「小さな暴君」「天国からの脱落」「わずらわしい男」「病院というところ」「驕らぬ心」「クリスマスの物語」「マジシャン」「戦艦《死(トート)》」「この世の終わり」の、全部で22の短篇が収められています。
 訳文は、可もなく不可もなしといった感じでまずまずの出来。本書でブッツァーティの作品を初めて読んで気に入った方には、作品が結構重複しますが、上記『七人の使者』と『待っていたのは』の二冊の短篇作品集を強くプッシュします。とりわけ前者の表題作、冒頭に収められた「七人の使者」のひゅーい、ひゅーいと風が吹いている茫漠感は一読の価値あり。個人的に、ブッツァーティの作品のなかで一番好きです>「七人の使者」
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
たとえば、それは「種」のようなものである。
ごくごく小さなものなのだけど、それが一度地面に落ちれば、いろいろなものを吸収して成長していく。
日常の不安や恐怖もまた、おそらくそのようなものなのだろうと思う。
つとめて平和に見えるけれど、小さなことをきっかけとして、じわじわと広がっていく。

おすすめは「コロンブレ」「七階」「神を見た犬」「戦の歌」。
「コロンブレ」は、恐怖のあまりに人生を棒にふってしまい、「七階」は日常の「まあいいか」という惰性の怖さを改めて思い出させられる。

22編の短編に描かれる幻想世界は、足元に寄せては返す波のように、じわりと忍んでさらりと引いていく。
きわめて現実的なことを、ちっとも現実的でない世界感で描き出すブッツァーティの世界を、いろいろな角度から楽しめる。

本作を読んでもし気に入れば、長編「タタール人の砂漠」もおすすめ。
幻想世界のスケールがぐんと広がって、静謐さが深みを増している。
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久しぶりにふれた「文学」
... 続きを読む
投稿日: 7日前 投稿者: ALTEREGO
文学性とストーリーとが同居した稀有なショート・ショート集
ブッツァーティ待望の文庫版。ブッツァーティは「タタール人の砂漠」という長編が有名ですが、基本的には短篇作家です。質の高い短篇集を何冊も出しています。作風はさまざま... 続きを読む
投稿日: 2010/5/8 投稿者: しゅん
何となく……
何が怖いといって人の心ほど怖いものはない、という話が多い。
でも、書き方はさらりとしている。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/29 投稿者: カーリュー
コロンブレ!
子供の頃読んだ「コロンブレ」は自分の中ではおとぎ話、民話の類いまで印象が昇華している。
ブッツァーティを読む快楽がこの本で分かると思う。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/22 投稿者: konokata
イタリア・カトリック社会における人間の苦しみと神への幻想
某ラジオ局のポッドキャスティングで豊崎由美さんが推薦されていたので、手に取りました。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/20 投稿者: Dr. Gonzo
ブッツァーティ最高
こんな凄い作家がいるとは知らなかった。「7階」は本当に秀逸。ラストシーンの映像が目に浮かんで来るほど。「新訳」シリーズで、ほかの作品も是非取り上げてほしい。
投稿日: 2008/9/11 投稿者: roveronmars
何か新鮮
面白いのはもちろんですが、非常に読みやすく、海外文学はちょっと・・・という人にも楽しめる本です。... 続きを読む
投稿日: 2008/5/5 投稿者: 外套
何とも不思議な感覚の短編集
イタリアの作家で50年も前の作品だけれど,リアリティを排除している作風からか古さを感じない。それに神や聖人がごく普通に日常生活に出てきても不思議に違和感を感じない... 続きを読む
投稿日: 2007/9/28 投稿者: ゆっきー
キリスト教と政治を鋭く風刺
カバーや帯の文章を読んでもっと硬くて重い内容を想像したのですが、読んでみると意外と読みやすかったです。シュールな作品もありますが、ひねりの効いたオチが楽しめる作品... 続きを読む
投稿日: 2007/9/17 投稿者: 四ッ谷
「カフカ」よりも「サキ」に近いような。
初見の作家の短編集でしたが、「S−Fマガジン」の書評欄に紹介されてたので、手に取りました。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/10 投稿者: ki84hayate
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