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神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)
 
 

神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫) [文庫]

山本 弘
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

超常現象は「神」からのメッセージだった!? 長編エンタテインメント登場!
遺伝的アルゴリズムを研究するうち、「神」の意図に理論的に到達してしまった人工生命進化の研究者・和久良輔。「サールの悪魔」という言葉を残し失踪した良輔を追う妹・優歌、彼女がたどり着いた「神」の正体とは!?

内容(「BOOK」データベースより)

「サールの悪魔」この謎めいた言葉を残し、優歌の兄・良輔が失踪した。彼はコンピュータ上で人工生命進化を研究するうち、「神」の実在に理論的に到達。さらにその意図に気づき、恐怖に駆られたのだ。折しも世界各地では、もはや科学では説明できない現象が頻発。良輔の行方を追ううち、優歌もまた「神」の正体に戦慄する―。膨大な量の超常現象を子細に検討、科学的・合理的に存在しうる「神」の姿を描き出した本格長編SF小説。

登録情報

  • 文庫: 378ページ
  • 出版社: 角川書店 (2006/11)
  • ISBN-10: 4044601143
  • ISBN-13: 978-4044601140
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
神の正体についての仮説を得てから,世界中で次々と生じる異変と,
世論を誘導して狙い通りに日本社会を変革させる加古川の目的,
そして神の目的・・・と物語は急速に展開していく.

この種の盛りだくさんの小説は得てして消化不良を起こしがちだが,
この作品ではきっちりまとまっていて,感心させる出来栄えに仕上がっている.

物語全般を通じて中核となっているは,加古川という傑出した個性の魅力であろう.
神の意図を読み取る頭脳,大衆を誘導する計算とカリスマ,
自分の野心を達成するためには手段を選ばない非情さなど,ノワールな魅力に満ちている.
これだけのキャラクターをあっさり死なせてしまっているのがちともったいない気もするが,
そういうあっけなさも含めて神の不作為の表現なのか.

神は存在するが,尊敬に値しないという結論もなかなか面白い.
最後に登場するヨブ記の真相が,この長い物語を象徴しているかもしれない.
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
文庫版上下巻読んでの感想。
読むキッカケは、他の本の検索をしたときに偶然見つけたことだった。
作者の山本弘さんのことは「トンデモ本シリーズ」でファンだったということもあるが、この小説の概要を読んで興味を持ち、すぐに購入した。
そして、期待に応えてくれた。

幼いころ、中に小さな気泡が無数にある濃紺のビーダマを見て、「これはうちゅうであり、この中にちきゅうがあるんじゃないかなぁ」って、真剣に思っていたことがある。じゃあ、それを見ているボクは何?・・・とも。
そんな空想を、大人になった今、壮大な物語として展開してくれた。

“神の存在の有無・意味”を語る部分については、『カラマゾフの兄弟』の「大審問官」を彷彿とさせるし、(表の面の)加古沢と大和田氏の論は、『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーに諭されているかのようで、好き(^^)
これまで世界中で起こった超常現象や、世間で奇跡・不可思議と思われている事例を、これでもかっ、と長々と提示される部分は退屈に思えることもある。でもそれは、「ちょっと調べれば、これほど頻繁に発生していることで奇跡でもなんでもなく確率の問題だ。ウソの報告も多い。騙されるな。それでも疑義があれば、判断を他人任せにせず自分の頭で考えろ」ということを読者に言いたいがために、作者はクドクドと述べたのだ、と私は素直に解した。

上下巻で正味828ページあるが、山本七平(イザヤ・ベンダサン)の名前が出てきたり、聖書のヨブ記に対する素朴な疑問と回答(手持ちの1950年代訳の聖書を何年ぶりかに開いてしまった)、死後の世界、南京事件、日韓問題など、興味ある小物語も満載で、最後まで飽きなかった。
映画「マトリックス」より明快だし、グレッグ・イーガンの諸作品より読者に優しいこの小説、私のお気に入りです。
主人公の優歌に、あまり好意的にはなれなかった部分がマイナスで「☆=4.5」。四捨五入して☆5つ。
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By HIMM
形式:文庫
読了後3年位過ぎても内容が概ね思い出せる秀作。あーそうですか。じゃぁ、僕たちも一生懸命頑張りますわ。と笑って手を振って赤羽行の終電に乗り込める気分になれます。ご一読ください。
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