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神は日本を憎んでる (海外シリーズ)
 
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神は日本を憎んでる (海外シリーズ) [単行本]

ダグラス クープランド , Douglas Coupland , 江口 研一 , マイク ホワットソン
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

”ジェネレーションX”から10年――”0(ゼロ)”の世代が今、疾走する!!

1990年代初頭の東京。バブル崩壊後の抜け殻のような時代の中で、目的もなくフリーターを続ける若者と、カルト宗教にのめりこむ少女たち――。巧みな心情描写と息をもつかせぬ展開が広がる、イラスト入り青春小説!!

内容(「BOOK」データベースより)

原爆、サリン、新興宗教、炭疽菌。日本人でいるってなんて刺激的なんだろう?不透明な時代を生きるボクらの愛しくも哀しい、小さな神話。

登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: 角川書店 (2001/12)
  • ISBN-10: 4047913960
  • ISBN-13: 978-4047913967
  • 発売日: 2001/12
  • 商品の寸法: 19.4 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 276,510位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By espio999 VINE™ メンバー
形式:単行本
ダグラス・クープランドは取り上げる題材とそのポップな仕上げ方からお気に入りの作家です。題材は違えども、そのテーマはほぼ一貫していて、それはドロップ・アウトと、その虚無な日常。そんなダウナーな世界が軽快でポップな味付けで描写されます。

今回の題材は、今でこそ市民権(?)を得ているニート、かつてはフリーターと呼ばれた人たち、オウムのサリン事件、家庭崩壊とテロ、そして、行き着くところまで到達した感のある消費社会。ここでのポップさはある意味、毒気としても機能しているのですが、ここ10年ほどの日本をが題材となる今作では、自身が日本人だからかもしれないけれども、その毒気が更に増している印象です。所々に挿入されているアニメーターの挿絵がさらに、その毒気を増徴しています。

従来のダグラス・クープランドの作品と同じノリで読み飛ばせる作品ですが、少し考えた時に引っかかるのが日本人の描写。読んでいるうちは全然気にならないけれど、日本が舞台で、登場人物は日本人なんだと言うことを意識すると、その考え方や話方に違和感を感じるところがありますね。クープランド自身、日本への留学経験もある親日家なのですが、やはり根っこは違うんだと言うことなんでしょうね。

読後感ですが、いつもと同じ、扱っているテーマはシビアだし、ストーリーもダウナーな感じで進むのだけれど、嫌な印象が残らずに、爽快感にも似た、何かを振り切ったかのような印象とともに読み終えられるストーリーは語り口の上手さと、そのポップさゆえでしょう。
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15 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
何の取り柄もない、埼玉の田舎の高校生の僕。好きな女の子はさっさと日本を脱出してしまうし、さえない毎日を悶々と過ごすしかない。宮台慎司のいう「終わりなき日常」と戯れるしかない、暗くはないのに見通しのない日々。
ひょんなことから出かけて暮らしたカナダで少し先が見えた、と思ったら実家が大変なことになっていた。。。

あくまでもポップで軽い語り口、それなりに深刻な「終わらない日常」とその出口探し、ゴキブリとキリンの両方の視点から描かれた、思わず相づちを打ちたくなるような世紀末の日本の風俗とそのディテイル。それらを引き立てる絶妙な軽みと重みとスパイスで味付けされたイラスト。翻訳もいい。
悲しいポップさに貫かれた素晴らしい作品!

追記:40カ国くらいの高校生にア!ンケートをとったら、一番将来に希望を持っていないのが日本の高校生で、一番現状に不満を持っていないのも日本の高校生だったというニュースを最近知った。

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22 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ダグラス・クープランドの「神は日本を憎んでる God Hates Japan」(角川書店)を読んだ。クープランドといえば、最初の小説で、1960年代生まれの若者たちをXジェネレーションと呼んで、一躍有名になった作家である。「ジェネレーションX」以来、彼の小説のスタイルは、社会に不適応を起こし、ドロップアウトしたか、落伍寸前の若者たちを主人公に据えて、希望も絶望も消え去った虚無を描くものが多かったが、新作でもこのスタイルは踏襲され、さらに絶望の側に少し傾きかかった作品といえるかもしれない。特に日本人にとっては。なにせ、「神は日本を憎んでる」は、その題名どおり、日本がいかに神に愛でられた国ではないか、を、神ならぬカルト教団を扱うことで表現しているからだ。そして、日本では正面からサリン事件を描いた小説はあまり見当たらないのに、クープランドは果敢に挑戦しているのだ、ともいえよう。主人公ヒロは、高校を卒業してから、携帯電話の販売員をしたりなどして、なかばプー太郎となって暮らしている。高校の同級生の女の子は、新興宗教に入信してカナダに行ってしまい、友人の妹はサリン事件で片肺をなくし、やがて同じくバンクーバーへ逃げだしてしまうのだった。それのみならず、ヒロの両親も実は・・・(筋がばれるので、やめる)。随所にクープランドならではのウイットに富んだ文章がきらめく。「日本人は繁殖していないようだ。そのうち、贅沢と静けさを好む老人ばかりの国になるだろう」「前はね、ヒロ、きっと神様はわたしのことが嫌いなんだと思っていたの。でも神様はわたしのことが嫌いなわけじゃなかった。神は日本が嫌いなだけなの。」この本を読むと、少しは日本が好きになってくるのだ。
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