ジョバンニという道化師の一生涯を描いた物語です。
ジョバンニは孤児で、家族や友達も持たず、ただ芸を磨き、
一人で生き抜く姿が淡々と語られていきます。
芸を聴衆に見せて喜んでもらうことが、本当に好きで純粋な人間なんです。
次第に芸も上達し独り立ちし、有名になりますが、地位のある人の前でも変わらずに、
いつもと同じ芸をして媚びるところなどありません。
いずれ年老いて、芸も聴衆から人気がなくなりますが、そんな時も自分で芸の道に幕を引き
故郷へ帰っていく姿は潔さを感じます。
最後に故郷の教会でマリアとキリスト像の前で心をこめて芸を捧げる場面には心を打たれます。
本当に芸をすること、見せることが好きなジョバンニの純粋な気持ちが伝わってきます。
8歳の娘は、読み聞かせた後に「素敵な死に方だね」と一言いいました。
自分の一番好きなことをしているときに死ねるなんて、いいなとも・・・
この感想に驚きました。伝わってると思いました。
人生と信仰について描かれたこの物語は、心に温かく響くとても素晴らしい作品です。
絵も非常に細かい描写で、ジョバンニの気持ちが、わかりすく描かれています。
ジョバンニが芸の披露で使う玉の色がなんとも綺麗で、素敵です。
絵本て子供のものだけではないんだなと思えます。
私自身の生き方、また将来むかえるであろう死に際について考えさせられました。
また信仰、神についても考えました。
小さい子供こそ伝わるものが沢山あると感じます。
自信をもってお勧めします。