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神の発見 (角川文庫)
 
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神の発見 (角川文庫) [文庫]

森 一弘 , 五木 寛之
5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

なぜ私は聖書に深い感動をおぼえながら、いまだにブッディストなのか。心に問いをもった小説家が、カトリックの司教に質問をぶつける。キリストの生涯を問うことは、釈迦の生き方を確かめること。宗教の核心に迫る!

内容(「BOOK」データベースより)

キリスト教を考えることは、日本人の信仰心を照らし返すことだ。「私たちはいま、与えられた教えをそのまま受け入れるのではなく、人生を根っこで支えてくれる自分だけの信仰を育てていくことが、大切なのではないか」。カトリック司教は、冬山で神の存在を確信した。「信仰とは、遙か遠くに輝き、闇の中で寒さに凍える私たちを、支え導く光である」。仏教者である作家と、開かれた信仰の持ち主である司教が、あますところなく語り合う。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/10/24)
  • ISBN-10: 404129441X
  • ISBN-13: 978-4041294413
  • 発売日: 2009/10/24
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
森司教の哲学を知りたくて、購入した。
結果、彼は、あまりご本心を語られなかった。
五木氏の企画に、お付き合いした、という感じ。
五木氏は、わたしの青春時代の、流行作家だが、
昨今の仏教哲学への帰依にもかかわらず、
その精神は、流行作家時代の、興味と、関心から、
離れるものではない。
「ダ・ヴィンチ コード」
「官能」
「ゴスペルソング」
「結婚式」
下世話な、大衆は、イエスが
「マリア、いいよ・・・」
などと言った可能性を見出そうと
躍起になる。
そんな、大衆に媚びた企画か、
五木氏の関心の範疇なのか・・・。
特に、後半は、カトリック精神の追及は失せて
五木氏の仏教教養の開陳に始終している。
わたしは、「神の発見」を読みたかったの。
現代に脈動する、「カトリック精神」を知りたかったの。
「真宗」「一向宗」「阿弥陀如来」「観音経」
それは、五木さん、ご自身が執筆する本の中で
語ってください。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
魅力的な対話 2007/8/23
By 宮寺良平 トップ1000レビュアー
形式:単行本
 五木寛之は、自身の浄土真宗の他力の教えを出発点にしながら、キリスト教徒との対話を真剣に行っている。
 対話の相手として森神父を選んだが、この選択は賢明であったと思う。
森神父の語る言葉は、豊かな経験と繊細な感性に基づいている。
 神父は、60歳を過ぎて人の悲しみを理解できる年になって、神父になったことによって、親を悲しませたことを、心の痛みとして感じている。ごく普通の人々にとって、ごく当たり前の感情かもしれないが、神父としての優れた働きをしてきた人の言葉としてはとても重い。
 深い修道の伝統を持つカルメル会における修行だけでなく、恩師の紹介により、禅寺での修行も経験しているが、そのときの経験も興味深い。禅から多くのものを学んだだけでなく、寺における僧たちの現実の生活からも学んでいる。芸者遊びをしていた修行僧が入院したときに、真っ先に見舞いに来たのが飲み屋のママさんだったというような経験は貴重だろう。
自殺をしようとしていた女性に神父が言った言葉を読むと、常人には言えないような言葉である。確かに滅多に巡り合うことができない人かもしれない。神父は、次のようなことを信徒に話すようである。

私が信じている神様は、天国の門の前に出て、来る人来る人に頭をさげて、「こんなひどい世界を苦しい人生を与えてしまって申し訳なかった」と謝っているんです。

 これは、喩え話のようなものではあるが、正統的なキリスト教の教えとは随分異なる。神学者の北森嘉蔵による、「神の痛みの神学」を思い出させる考え方である。
多くの牧師や神父にも、森神父のような柔軟さがあれば、日本でもキリスト教の信者はもっと増えるかもしれない。ただ、この世の中に何故これほどの悪や苦しみがあるのかという、人間が何千年も苦しんできた問いに、喩え話としても、このような答えを出してしまっていいのかという疑問も少し感じる。
 本書では、ダビンチコードなどについても議論しているが、森神父はマグダラのマリアが岩屋にこもって修行したという伝承について、キリスト教の伝統において修行というものが出てきたのは3,4世紀からなので、そのようなことはありえないと言われた。しかし、非正統的な伝承や研究には、面白いものがたくさんある。殆ど記録がないキリストの青年期において、キリストは他の国で修行したのではではないかという研究書を読んだことがある。森神父は、非正統的なキリスト教の伝承や研究についてはあまり詳しくないようだ。
 五木氏の仏教についての考えは、これまでいろんな本で書かれているものと同じである。ただ、五木氏には満州での生活と引き上げの悲劇が背景にある。家族を失い、価値が転倒した悲惨な経験である。この本には書かれていないが、そのような経験から、他力の信仰を必死で求めているのだと思う。そのことをわかっていないと、五木氏の言葉の重さはわからないだろう。
 欠点を探すことはできるが、私には魅力的な本であった。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Djibril
形式:単行本
プラトンのダイアログのような雑談がつながる感じで、
結構、簡潔に深い内容を語っていると思います。

聖書と同じで、人生のある時期に読まないと
理解しにくいかもしれませんが、カトリック信者である私には
神を理解した瞬間と、洗礼からの長い道のり、そして葛藤、
最後の、「大いなるものにゆだねる」という境地は強い共感を感じます。

ダビンチコードに関しては、たんなる話のきっかけでありそこから
掘り下げるネタとしては面白いと思いました。

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