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神の火〈下〉 (新潮文庫)
 
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神の火〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

高村 薫
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

〈トロイ計画〉の鍵を握るマイクロフィルムを島田は入手した。CIA・KGB・北朝鮮情報部・日本公安警察…4国の諜報機関の駆け引きが苛烈さを増す中、彼は追い詰められてゆく。最後の頼みの取引も失敗した今、彼と日野は、プランなき「原発襲撃」へ動きだした―。完璧な防御網を突破して、現代の神殿の奥深く、静かに燃えるプロメテウスの火を、彼らは解き放つことができるか。

登録情報

  • 文庫: 409ページ
  • 出版社: 新潮社 (1995/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101347131
  • ISBN-13: 978-4101347134
  • 発売日: 1995/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 108,447位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 健介
形式:文庫
高村薫さんの本はほとんど読んでいるが、この本だけは手をつけずにいた。必要に迫られて読み始めると、あっという間に読了。原子力研究者が書いたのではと思えるほど、豊富な知識に裏打ちされたリアリティがすごかった。人間の自由というものを痛切に感じさせる力作だった。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
構想の綻び 2007/5/4
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
上巻の質感溢れる濃密な物語から、下巻に期待したが、期待外れだった。全体構想に問題があるのではないか。

下巻の前半は主人公の感傷が延々と語られる。"良"との偽装交換劇の後の展開は、更にセンチメンタリズムの嵐である。本作の結末が原子力発電所襲撃に収斂する事は誰の目にも最初から明らかだが、それを決行する主人公と友人の心理が不透明で感情移入できない。"良"の死から、いきなりの原子力発電所襲撃は展開の飛躍が過ぎよう。襲撃シーンを慌てて最後に詰め込んだかのようである。発電所の設備や襲撃計画の描写は相変わらず精緻で、「黄金を抱いて翔べ」を思わせるが、それが却って読む者に空疎感を与える。コンクリートで囲まれた原子炉の蓋の解放が物質社会への風刺に繋がり、それが主人公の心の解放の象徴となる意図は理解できるが、如何せん、襲撃計画が唐突過ぎて違和感が拭い切れない。

上巻の曖昧模糊としながらも濃密なサスペンス劇と下巻の性急過ぎる襲撃計画がアンマッチで、構想の混乱を感じさせる作品。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 江口哲学 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
(上巻のレビューの続き)
下巻を半分くらい過ぎたところで、ようやく本質的な部分に入ってくる。ここからの展開はスリリングで、手に汗握って読み続けたが…。

ここまでのことをする必然的な動機が、感じられたかと言われれば否である。また、ことの起こりは男同士の間に生じたシンパシーのようなものであるが、これがうまく描かれているかというと、やはり否である。そして、ストーリーからはずれた部分が、伏線としてうまく絡み合っているかと言えば、これも否である。

この作品を科学技術や国際政治の面から見れば、よく練られていると言えるだろう。しかし、人間の内面の描写から見ると、あまり優れた作品とは言い難い。よって☆は3つである。
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