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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大河のようなストーリーが、ゆるやかに広がってゆく,
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レビュー対象商品: 神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫) (文庫)
ロタ王国ならびに新ヨゴ皇国の西部・国境地域を舞台に、女用心棒バルサが、恐ろしき神<タルハマヤ>を呼び寄せる力を持つ少女アスラを追っ手から守るというのが、本書のメイン・ストーリー。
本作品について、作者は次のように語っています。 「アスラという少女をバルサが連れて逃げるイメージを追いかけていくうちに、物語の根がロタ王国の創世にまで広がっていき、あれよあれよという間に、枝葉を広げて、とても一冊ではおさまりきらない大樹へと育ってしまったのです」と。話がひとり歩きをはじめ、ぐんぐんふくらんでいくというのは、きっとこういうことを言うのでしょうね。「ゲド戦記」シリーズといった上質の海外ファンタジーを読んでいる気分になりました。ゆるやかに広がっていく大河のような物語。素晴らしい。 <帰還編>へとつづく本書の中で最も印象に残ったのは、恐ろしき神<タルハマヤ>をめぐる伝説がロタ王国の氏族間で異なっている、というところ。ある氏族の伝説で「恐怖の時代を招いた恐るべき人」と言い伝えられてきた人物が、別の伝説では「善政を敷いた神聖な方」となっている。祖先を美化するためか、それぞれに都合のいい伝説があり、そこから根深い対立と憎しみが生まれている。作品の底に流れるそうしたモチーフが巧みに織り込まれ、作品に深みを与えているのが見事です。 異文化・異民族の違いを具体的に描いているところも面白い。「ロタ人は、相手の手首を握り合って挨拶する」「タルの民は、額と鼻と口を三本の指でとん、とんと撫でてから、床に頭をつけて、心からの感謝を示す」といった描写が、物語を一層、彫りの深いものにしている印象を受けました。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
重いテーマ,
By cilantro (japan) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫) (文庫)
最初、冒頭の虐殺シーンが血なまぐさく、また舞台がロタということもあり、シリーズの他の作品とは雰囲気が違うかなと感じ、また少女アスラの背負うものがあまりに大きいので、バルサにとって荷が重すぎるのではとハラハラしました。が、バルサの活躍とともに作品に入っていくことができました。ロタという新しい国を見聞して(という感じ)、世界が広がった感じです。
アスラの力はいわば最終兵器で、核兵器と同じく、(「獣の奏者」の王獣にも感じますが)、究極の力を人間が持つことの意味について考えさせられます。たとえば、明らかな悪に対してなら、用いても良いのか?善人であれば、あるいは、虐げられたものであれば持つ資格があるのか?そして、その選択をするのは、過酷な運命を与えられたひとりの少女・・・。 バルサと互角の、しかも決して相容れない(目的のためには手段を選ばない)存在も登場、物語から目が離せません。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
やっと読める!続きが気になる!,
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レビュー対象商品: 神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫) (文庫)
前作・虚空の旅人から約1年ぶりに守り人シリーズが出ました。ずっと待っていました。待てなきゃハードカバーを読めばいいのに、と思われる方もいるかもしれませんが、文庫で精霊の守り人を初めて読み、この世界にはまり、文庫でシリーズを集めている自分には、どうしても途中からハードカバーにする気になれず・・・。嬉しいです。
今、来訪編を読み終わりました。 ヨゴ皇国の国境近く宿場町でタルの民の兄妹を助けたバルサ。しかし、妹アスラには恐ろしい秘密があり、命を狙われていた。助けた縁でアスラを連れて逃亡するバルサだが、不穏な動きに追い詰められていく。 帰還編ではロタ王国が舞台。バルサはアスラを守りきれるのか。気になります。興奮してレビューを書きましたが、興奮が冷める前に、これから帰還編を読みたいと思います!
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