まず「萌え萌え」とタイトルにありますが、萌えはありません。
一章:神の国の物語1 - 図解で見るダイジェスト
二章:神の国の物語2 - 高天原の物語
三章:神の国の物語3 - 出雲の物語
四章:神の国の物語4 - 高千穂の物語
五章:神のアイテム図鑑
六章:よくわかる神道と神社
という構成。
古事記の本は何冊も持っていますので、本書独特の点(良いところ)について述べます。
・「国生み」によって誕生した各島の名前&現在の呼び方の図が非常に見やすい。
・各章の各項目で、古事記のストーリーが箇条書きになっていて読みやすい(その後に解説文)。
・各章の各項目で、「ここで登場する神」が最後に載っていて、各神の説明があり資料としては秀逸。
・アイテム図鑑は超すごい! 全23アイテムについて簡単な絵と解説が載っています。
・「歌」がわずかだが載っている(古事記の本で「歌」の載っている本は少ないです)。
・紙垂(しで)の作り方が載っている。ちゃっかり「かんなぎ」の「ナギ」の持っているステッキの絵も載ってます(これは「かんなぎ」を知らない人には分からないでしょうが……)。
・神道用語辞典がある。
古事記に関する本はたくさんあります。そんな中、1冊の中に上述したようなメリットが多いのは、本当にすごいと思いました。ただ、勿論デメリットもあります。以下が私の感じたデメリットです。
・ルビが無く、代わりにカッコが使われている。
例:黄泉醜女(よもつしこめ)
カッコが多い箇所は少し読みづらいです。
・古事記のすごく面白い箇所が省略されています(ページ数の関係でしょうが)。例えば、イザナギとイザナミの間に生まれた最初の子供(蛭子)は何故ちゃんとした子供として生まれなかったのか。
他にも、イザナギがイザナミから逃げる際、何故「桃」を使ったのかetc...
こういった点が詳しく書かれていないのは非常に残念。
本書を読んで思ったのは、この本は「入門編」としてはレベルがやや高いかな、ということ。ただ、資料として見るのなら、本書はとても良い出来映えです。