電撃文庫の選考委員奨励賞作品。全体的にほのぼのとした雰囲気です。
出てくる「神様」はとても人間臭く、主人公の人永も、暑苦しくもなく冷めてもいない、エリートでもなければダメ社員でもない、「こんなこと女性がらみのおいしい話でもない限りやってられっか」…という、ある意味とても人間臭い人物です。
その人間臭い神様方に翻弄される主人公・人永の戸惑い…「何で俺がこんな事をしなくちゃいけないんだ。でも仕事だから仕方がないか。」的な…が面白く書かれています。
ちなみに、他レーベルの神様モノ「神様のお気に入り」「もふもふっ珠枝さま」に雰囲気が似ているような気がしました。
いわゆる新人さんの作品で、全体の構成や盛り上がりどころの仕掛けが荒削りな印象はありますが、昨今のラブコメラノベの「型のはまり方」に少々食傷気味な私が素直に楽しめた作品です。
ポコちゃんがなぜ人永を気に入ったか…などの話がありませんでしたし、ラストの締め方も思わせぶりなので、恐らく続きがあるのでしょう。続巻を楽しみにしています。