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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
貫井作品、新境地。,
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レビュー対象商品: 神のふたつの貌 (文春文庫) (文庫)
「慟哭」はもちろん、貫井氏作品にはほとんど目を通していますが、本作品は信仰・キリスト教を軸においていてこれまでのスリラー・ミステリ系とはだいぶ異なる印象。主人公を介して語られる貫井氏の宗教観、単行本刊行時から賞賛の声と同時に「重すぎる」という評もありました。が、いま読み返してもその巧妙なプロットは、オビの文句「最高傑作」「一大叙事詩」が決して誇張に思えない出来。筆致のテンポも見事で一気に読ませますが、確かに「重みがある」テーマであることも事実なので、貫井作品のラインナップにあった軽いスリラーのノリを求める方には不向きかも。襟を正して読みたい一冊。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高の解説!,
By ぼん - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 神のふたつの貌 (文春文庫) (文庫)
謎の男朝倉暁生との出会いをきっかけに、牧師の息子として生まれた主人公早乙女輝が、神の救いとは何なのかについて悩み、神の声を聞こうとするあまり、過激な信仰に心酔していくのがこの話の序盤です。12歳の小僧にあんな思考力があるのか?ってのはあえてつっこまないことにします。この本は、私が読んだ9作品目の貫井作品でした。小説はあまり読まない私ですが、さすがに8作品も読んでいれば、貫井作品に仕掛けられた「トリック」を見破れるだけの警戒心はついていたようです。詳しくはここには書きませんが、「トリック」に関しては概ね私が予想できたものでした。 読後の感想は、「作中には様々な事件が登場するのに、そうやって登場した伏線がいくつか回収されないまま、謎や単なる事件として終わってるものが多いな」ということでした。 しかし、そんな私の読後の感想が浅はかなものであると思わせてくれるのがあの解説!! 鷹城さんの解説を読んで、トリックばかりに注意を払いすぎて作品全体のテーマである「キリスト教(プロテスタント)における“救い”について」に関しては、あまり深く考えずに読み飛ばしてしまっていたことを少し悔やみました。 とはいえ、あの素晴らしい解説とあわせて評価すれば、作品自体のこの読後の満足感は☆5つです! この作品は、たとえキリスト教の信者の方でなくとも「信仰」と「救い」に関して、何らかのアイデアを与えてくれる作品だと思います。そういった意味では登場人物たちの台詞1つ1つを深く考え、追求ながら、読み進めていかれるとより一層奥深い作品になると思います。信者の方にとっては非常に胸糞悪い作品かもしれませんが…
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
結構好きです,
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レビュー対象商品: 神のふたつの貌 (単行本)
貫井さんの宗教を題材に使った作品が印象的で好きです。この作品には牧師さんの息子が出て来ます。 彼の内面で起こる考え方の変遷を細かく描写することによって事件の謎を解く、人間の思考を舞台にしたミステリーです。いつもの人間臭い刑事ドラマとは違って、物語全体に荘厳な雰囲気が漂い、人物も洗練されているのに関わらず、人間の内面に迫ってます。こういう視点からも書けるんだという作家さんとしての幅を改めて感じました。 “神のふたつの貌”という題名も、かなり深い意味が込められてて素晴らしいと思いました。
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