小学6年生の千夏は幼い頃に父を亡くし、母と二人暮らし。その年の夏休み、母親の知り合いからアメリカ旅行に招待されます。実はこの知り合いというのが、母親に求婚している男性。ですが仕事の為すぐには会えなくなり、代理として男性の息子のジョージ(中学1年生・ハーフ・日本語話せない・初対面)が現れます。
千夏、母親、ジョージという予想もしなかった3人で送るアメリカ旅行。しかし雄大な大自然と言葉は分からずとも人々と触れ合った経験を通して、千夏の心は成長を遂げていきます。母と二人暮らしという日常が壊れそうな予感から母を思いとどまらせようとする千夏。「変化」を「受け入れる」ことを頭から拒否する千夏でしたが、ジョージの秘密をどんどん知っていくうちに、自分が狭く排他的なモノの考え(小学生~中学生には特有)をしていることに気づかされます。また、母親がヨセミテ国立公園のセコイアを心の支えにしていたことを知ったジョージも心に変化が訪れます。
血がつながっていなくとも、再婚しなくとも、「家族」でなくとも、人と人の繋がりの暖かさを感じられる作品です。