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動物行動学から出発して意識の根源を探った著者は
意識の原点をもとめて古典世界へ分け入った。
そのいわば旅路の果てに見た世界を世に問うたともいえる本書で、
意識とは人間の知性が構築してきたものであるという。
「意識」が登場しない「イーリアス」などの
ギリシアの古典世界で神々の声に従う人々、
古代世界で広く見られる語る神のモチーフ、
神の言葉を聞き、それを伝える旧約聖書の預言者たち、
デルフォイの神託やトランス状態の巫女たち、
「使徒言行録」に現れる使徒たちの語る「異言」、
脳に直接電流を流したペンフィールドの有名な実験、
「神の声」を聞く現代世界の統合失調病の患者たち。
一見無関係なさまざまな破片がくみ上げられ、
「二分心」(Bicameral mind)というキーワードによって
完璧に統合されていく。
トンデモ本というのは簡単だが、私はむしろ納得することの
方が多かった。
意識からもう一度自由になってみよう。
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