上巻に続き、氷河崩壊により姿を消した古代文明を追い、地中海のマルタ島文明、カリブ海の海底遺跡、そして、いよいよ本格的に日本の先史時代に迫ります。
三内丸山遺跡の発掘により、すっかり変わった縄文時代に対する認識を、各地の遺跡を訪ねながら紹介していきます。
沖縄の海底に眠る巨石遺跡と、日本各地の巨石信仰を結びつけ、縄文海進が起こる前の縄文遺跡ではないかと推理しています。古事記の海彦山彦伝説とも関連付け、夢が広がります。南米エクアドルで発見された縄文土器と瓜二つの5000年前の土器を紹介し、縄文人が太平洋を股にかけて航海していたのではないかと推理しています。
沖縄の海底遺跡が、人工物か自然物か、両方の立場の学者を現場で潜らせ見解を確認していくあたりは、手堅い面白さを産み出しています。
最後に、上巻の宿題だったインドの海底遺跡について、新たな発見があり、インドにも9500年前の失われた文明があった可能性が高くなった事を説明しています。
特に印象的だったのは、現代の日本文化が、十分に縄文的だと語られた点です。日本にドップリ漬かって育つとかえって見えなくなる部分もあります。縄文時代の遺構に触れた外国人の目には、日本庭園は、縄文文化の延長として見えるようです。