サステナビリティに関する著者の『サステナビリティ革命』『自由資本の経済』を読みましたが、
本書はこれらの本とはテーマは同じであるもののフォーカスしているものが異なってきています。
以前の書籍では、市場や企業にフォーカスし、これらを通じてサステナビリティを追求しようとしていましたが、
本書では、世界中に数え切れないほど存在する様々な運動を通じてしかサステナビリティを追求できないとしているようです。
市場や企業に対してメッセージを十分伝えたと思ったのか、これらは当てにできないと思ったのか、
理由はわかりませんが、ローカルで多様なボトムアップの無数な運動、そのネットワークに期待しているようです。
持続不能なやり方を続ける企業や機関がより強力になるにつれて、これらの運動も活発になっているようです。
実際に行われている持続不能なやり方と、それに対する運動の様々な事例を織り込みながら解説しています。
著者いわく、これらの運動は持続不能なやり方を続ける企業や機関に対する地球の免疫機能とのことです。
ただ、著者自身がこれらの運動をすべて理解するのは難しいと述べているように、
これらの運動によるサステナビリティ追求の可能性や成功要因、手法は、以前の書籍ほど明快ではありません。
以前の書籍ではルールの改革や技術の革新がメインでしたので、明快に書くことができたのかもしれません。