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祖父の戦争
 
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祖父の戦争 [単行本]

早坂 隆
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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祖父の戦争 + ルーマニア・マンホール生活者たちの記録 (中公文庫)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「私は悲惨な戦争に青春をぶち壊された。でもね、自分の子や孫にはそういう思いをさせなかった。それが誇りだよ…」癌に冒された祖父が、人生の最後に孫に語った戦場の真実とは?昭和18年、中国戦線に動員された青年が直面した軍隊、暴力、いじめ、殺戮、友の死、奇跡の生還…。世代を超えて、戦争と平和の意味を問う傑作ノンフィクション。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「MARC」データベースより)

「戦争を経験した世代の誇りは、それ以降、日本は戦争をしていない、一発の銃弾も戦争で放っていないことだ」。元兵士である著者の祖父が語る戦争体験を元に構成された一冊。

登録情報

  • 単行本: 237ページ
  • 出版社: 現代書館 (2005/08)
  • ISBN-10: 4768469051
  • ISBN-13: 978-4768469057
  • 発売日: 2005/08
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
歴史書の中の戦争は統計数字の羅列でしかない場合が多いけど、「戦争の現場」というものを、平和な時代しか知らない我々世代でもこういう書物を通じて追体験できる。

一兵卒から見た戦記もの、というジャンルを初めて読んだのだけど、東大出の文学青年の戦争体験だけに、言葉・表現の選び方がしっかりしている。この祖父とルポライターの孫というコンビネーション、それと何よりもこの祖父が戦地から生還できたことが密度の高いこの本を成立させている。私も含めて多くの人に「自分の祖父の戦争」というものは存在するのだろうが、これほどの体験記が誕生する可能性は殆ど無いのではなかろうか?

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
印象的な言葉 2005/8/22
形式:単行本
筑紫哲也さん推薦の本格戦記ルポ。
東京帝大出のインテリ祖父と、各地の紛争地を取材してきたジャーナリストである孫が、戦争の本質と真っ向から向き合おうとする光景は、多くの示唆に富んでいる。章の随所に戦争に関する印象的な言葉が数多くあるので引用したい。

「言えることは、それまで殺し合いをする機会を持たなかったということだけでは、その人が平和的な人間だということにはならないということだ」

(中国戦線に行った祖父が戦闘の後、死体の並ぶ光景を見て)
「人間は本質的に阿呆な生き物だ。しかし、人間は成長する。進歩もする。だからこそ、勉学に励み、真摯に生きて行こう。それが、まだ若い私の拙いながらの人生観であった。
 しかし、私はこのとき、人間には一向に進歩しない領域があることを理解した。人間は救いようのない決定的な宿痾を背負わされて生かされているのだ」

「人間という生き物の程度を知った気がしたよ」

「支那兵も日本兵も血の色は同じだった」

 力強い言葉の数々。祖父が味わった戦争と、人生の最期まで秘していた真相。引き金は引いたのか? 略奪は? 戦後平和教育が徹底された社会の中で、多くの祖父たちは自らの行為を黙した。それを聞き出すことができたのは、聞き手が実の孫でプロのジャーナリストであったこと、さらに祖父が自分の死が近いことを予期し「遺言」を残す気になったからであろう。そういう意味でこういう記録は非常に貴重であろう。その真実の持つ迫力を我々はどう受け止めればいいのだろうか。

このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
大学の先生から薦められて読んだが、冒頭から引き込まれ、後半はずっと泣きっぱなしだった。こんなに壮大な戦記ものを読んだ経験はこれまでになかったと思う。
この本では一貫して「なぜ戦争は終わらないのか」「どうして人は戦い続けるのか」という著者の強い問いかけが伝わってくる。そこで死の近い実の祖父との「真剣勝負」が繰り広げられる。しかしその真剣なぶつかり合いの中で、孫は中国で戦った祖父の「秘密」を知ってしまう‥。
重い内容だが読後感はなぜか爽快だった。それがこの本の魅力だろうか。
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