オシム監督がまだジェフで監督をしていて日本であまり有名でない時、「オシム語録」を聞いて、こんなすごい監督をどうやって招聘したのだろうと不思議に思っていましたが、
この本を読んでそれがよくわかりました。
オシムが最初のキャンプで言い放った
「オオカミに襲われたウサギが逃げるときに肉離れを起こしますか?準備が足りないだけです。」
が、生まれた状況やGM、チームフロントとして見たジェフが競合チームに変化していく過程が細かく書かれています。
でも、何でジェフはこの人を放出し、
「脱オシム」という方針を打ち出したのでしょうか?
この人のビジョンを超える何かを持っているのでしょうか?
この本を読めば読むほど、その方針には疑問が残るばかりです。
出身地が千葉なので昔から応援しているジェフ。
少ない予算、ユース出身者を多く育成してトップで一流選手にして、その選手を競合チームに移籍させる。
その移籍金でチームを運営する。
欧州の中堅クラブが行う手法を祖母井さんが取り入れ、効果を得たのはジェフのビジョンに合っていたからなのではないでしょうか?
今、ジェフが最下位に低迷しているのは、
本の中で祖母井さんが一番気にしていた
チームとしてのビジョンがはっきりせず、その場しのぎ、現場を第一に考えない。と言った事が行われているからなのでは?と思ってしまいます。
祖母井さんの語録もこの本の中にちりばめられています。
「プレッシャーやハードルを自分の力で変えるのです。」
「自分が思い込まないと、人は動かないものです。」
「なにもトライしていないのに「できない」は言ってはならないのです」
すべての言葉が色々な場面で役立つように思います。
祖母井さんのような指導者が増えることを願っています。