非常に値段が豪華な絵本。
肝心の絵は、特に個性は感じられない。
高級なお雛様を眺めるように惚れ惚れと美しいわけでも無く、また極端に下手でもない水彩画風の絵。
ページ下部に英文入り。英文読解や英語音読教材としても使用も可。
内容は古典「平家物語」の一遍。
小さいときからこういった絵本で名作古典である知識教養を得ることは大事である。
白拍子「祇王(ぎおう)」は時の権力者・平清盛の寵愛を受けて人も羨む暮らしをしていたが、そこに同じ白拍子「仏(ほとけ)」ちゃんが現れて、こんどはこっちを気に入った清盛が、さっさと祇王をその日のうちにお払い箱にして、仏ちゃんとラブラブしてしまう。
祇王も 元々、本妻なわけでもないのであって、<そばめ> な訳で、こういう贅沢三昧の暮らしは永遠に続くわけがないのだと十分な予測がつかなかったほど浅はかだったらしく、白拍子・祇王として才能ある舞の道でトップダンサーに返り咲く底力も根性も頭の切り替えも無く、またもらった財を貯めておくわけでもなかった見通しの悪さで暮らしに困り、そのまま悲しみの果てに仏門に入って世の中を捨ててしまう。
(なんとまぁ・・・要領の悪い・・・だから、その座を奪われる予測も当初からつかないわけで仏ちゃんを自ら招き入れる墓穴をほっているわけである)
清盛のこういった「使い捨て」のごとくの人の扱いの粗末さや踏みにじった幾多の行為が衰退を招いたのだと考えさせられる話でもある。
昨今の派遣切りにも似たような哀れさ・・・。
男や権力、企業に、使い捨てにされない為にはどうやって生き抜いたらいいのか、わが子に問える一冊である。