なぜ、ハイパーネットは挫折したのか。当事者中の当事者だった「元社長」が倒産の理由を1冊にまとめたが、決して恨みつらみを述べただけの告白本ではない。著者の体験は、日本ではなかなかベンチャー企業が育たない原因がどこにあるのかを浮き彫りにしている。
米国のビジネススクールでは、事業に失敗した経営者が講師となり、体験を語る授業が珍しくないという。倒産までの過程を書き記すことで、その役目を果たそうという著者の熱意が、悔恨の念とともに伝わってくる。
(日経ビジネス1998/12/14号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
24 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
波乱万丈とはこのこと。,
By
レビュー対象商品: 社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 (単行本)
万人にオススメできるが特に起業を考える人にはオススメ。まず万人にオススメできる理由として単純に読み物としておもしろい。 事実は小説よりも奇なりを地でいく作品だ。この本の内容が誰にとっても直接役に立つものだとは到底考えられないが、世の中にはこれほど中身の濃い時間を生きる人もいるのだと楽しくなる。まさに波乱万丈。 起業を考える人にとくにオススメできる理由は言うまでもなく失敗の原因を当事者が分析することで問題点を明確にしている点。この本が出版された当時の世相が現在にそのまま適用できるかはわからないが、斬新なアイデアにのみ頼って起業することのリスクが伺える。 また文章そのものがうまく、この手の本としてはめずらしく内容にひきこまれる。
28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
事実を通じて失敗から学べる良書!,
By
レビュー対象商品: 社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 (単行本)
株式会社ハイパーネット社長の板倉雄一郎氏の会社創業から成功、そして1997年の倒産までを描いた本書。自分の失敗体験を公開し、「失敗のケーススタディ」を残す文化を根付かせるきっかけを作りたいとの思いで、書かれている。本書を通じて、ファイナンスの大切さや、社員とのコミュニケーションの大事さ、時代の流れがビジネスに与える大きさを痛感した。結局最後は倒産するのだと知っていても、そこにたどり着くまでの過程に、読み物としてものめり込んだし、もちろんビジネス書として学ぶものも非常に多かった。 個人的な印象だが、読み終わった後に非常に大きな虚無感を感じた。そこまでの成功を収めた人間が、ひとさじの判断の違いや、偶然の時代背景からの影響によって、全てを失ってしまうのものなのだと、事実を通じて見た時、ビジネスを起す、または起したい立場の人間の視点からは、むなしさを感じずにはいられなかった。しかし、その失敗の過程と向き合えたことで、とかく成功した場面ばかりが注目されがちな、ベンチャービジネスの新たな一面を知り、今後の糧にできたと確信している。 余談だが、別れの際の最後の彼女の一言に、世の中そんなもんなのか、というなんともいえない思いに駆られた。
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ベンチャー社長の日々を一気に駆け抜けることができる,
By hiroshi (東京都台東区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 (単行本)
数日に分けて、本書を読みました。イメージが途切れることなく読める書き方でした。印象に残った一つ目は、著作当時のベンチャーを取り巻く環境です。 中でも、当時の銀行からの貸し渋りの状況が非常にわかりやすいです。 あるベンチャーキャピタリストが、日本に真にベンチャーを育てようとする土台がないということを話していたことを聞いたことがあります。 本書では、こういった日本のベンチャー環境に関することが、実際のストーリを通してイメージすることができます。 少なくとも、本書の時代では、銀行には相手のビジネスを育てることで、資金を回収するという態度でなかったという理解をしました。 もうひとつ印象に残ったのは、著者のように非常にパワフルな人は、遊びも非常にすごいんだなということでした。 一読するには、面白い本です。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|